ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

旅の写真から ~その⑫ 後編~

 1997年GWの北海道ツーリング、旅の前半に引き続き
http://blogs.yahoo.co.jp/furano_3/53322076.html
後半を紹介します。
 旅の5日目、初めて訪れた納沙布岬の後、道東エリアでまだ訪れたことのない次の場所を目指して走り始めました。北海道に着いて3日目、初日の長距離走行の影響か疲れが出始め、また晴れているにも関わらず、風が強く、体は完全に冷え切って、つらくなってきました。ドラマ「北の国から‘95秘密」のロケ地になった落石、そして初めて訪れる5月の霧多布湿原は、何もない景色で疲れが癒されることもなく、低いテンションンのまま走り続け、何とか釧路にたどり着きました。
 釧路では追い討ちをかけるように、曇り空になって気温は下がって6℃に。こんな時は栄養と休息が一番と、釧路駅前の和商市場で毛ガニなど海の幸を買い、釧路湿原の東端にある塘路湖のキャンプ場にテントを張って、そこで一緒になったライダーと茅沼温泉に行って冷えた体を温めた後、キャンプ場で食材を出し合って飲み食いしたら、体調は復活しました。
 翌日は塘路湖畔で偶然1羽のタンチョウヅルを見かけて好スタート。湿原を横切るダート道に入ったものの、まだ緑の少ない景色は今ひとつで、「いつか緑で覆われる時期にまた来たい!」と思いながら鶴居村へ。そこからR38に出て広大な景色をいくつも見せてくれた道東エリアから道央へと移動すべく帯広に向いました。途中、浦幌で国道を離れ、海岸沿いのダート道に入ったところ、マップの案内どおり、太平洋を一望しながらの走行はなかなかのもので大満足したのでした(写真1枚目)。
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 十勝平野に入ると北海道らしい広大な大地と真っ直ぐな道路(写真2枚目)が続き、ますます気分は盛り上がりました。幸福駅エゾリスに再会した後、再びR38で狩勝峠を越え、富良野へと向いました。
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 富良野では今までの旅で見つけたビューポイントに立ち寄り(写真3枚目、メルヘンの木)、18時前、この日のキャンプ地上富良野町の日の出公園に到着しました。このキャンプ場はオープン前だったにも関わらず、居合わせた管理人さんが水道とトイレを使えるようにして下さり、大阪のライダーと2人でキャンプすることになりました。すぐ近くのスーパーで食料&ワインを買い出しし、フラヌイ温泉にも入って、この日の夜もライダーと食材を出し合っての宴会になりました。
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 翌朝は、十勝岳温泉へと通じるルートを登り、まだ雪がたくさん残る山々を間近で眺め(写真4枚目)、無料の露天風呂「吹上温泉」に入った後、再び上富良野へ。そこから、美瑛に移動し、お気に入りの場所をいくつか巡って撮影しながら(写真5枚目)、最後に小高い丘の上に立ち、青空をバックに残雪の大雪山系の山々を眺めました(写真6枚目)。この旅もいよいよ終盤となり、翌日にはフェリーで帰路につくため、富良野、上砂川を経由して小樽に向いました。
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 小樽では翌朝の乗船に合わせて、フェリー乗り場近くの臨海公園でキャンプする予定でしたが、噂通りキャンプが禁止になっていて断念。キャンプ地をどうするか途方に暮れていたら、偶然公園に集っていたライダーの中に、毎年GWのツーリングで見かけるライダーが居て、その夜発の敦賀行きフェリーのキャンセル待ちをかけるアドバイスを・・・。結果がわかるのは出発直前で充分時間があったので、予定外の小樽観光と寿司を食べて時間を潰しました。
 結局、運良く乗船することができ、最初のキャンプ地屈斜路湖で一緒だったライダーと再会。彼と二人、今回のツーリングを振り返りながら、そして次回の旅に思いをはせ、楽しい時間を過ごしました。
 このツーリングでは、未知の地の多い道東を存分に周ることができ、曇りや寒い日があったものの、一度もカッパの世話になることがなく、快調に旅することができました。また、キャンプ地やフェリーでは多くのライダーと知り合ったり再会したりし、キタキツネやタンチョウ、エゾシカエゾリスなど多くの動物との出会いもあり、かなり満足度の高いツーリングになりました。しかし、出発前の予想通り、翌年の3月に結婚となり、この旅が独身最後の北海道ツーリングになってしまいました。妻はバイクは乗らないものの、幸い旅行好きで北海道もそれまでに何度か経験があり、結婚後、そして子供ができてかも北海道の旅は続けることができています。しかし、こうして昔のツーリングを振り返り、記事にまとめていると、再び北海道ツーリングへの思いが沸々と湧いてきてしまい、いつか再び北の大地を走る夢を実現したいとあらためて思ったのでした。