ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

2022GW北海道ツーリング ~9日目~

終日フェリーの1日

帰りのフェリーでの最初の夜、疲れが出て熟睡かと思いきや、夜中に何度か目が覚めてしまい、外が少し明るくなってきた4時過ぎに、2等客室の周りの人の迷惑にならないように静かに起き出し、デッキに出て、船の左後方の水平線から登る日の出を眺めました。

船上からの日の出

スマホの電池残量が残り少なくなっていたので、ラウンジに移動し、無料のお茶をすすりながら、充電・・・

名古屋港到着は翌日の10:30で、船内2泊の船旅となり、この日は終日フェリーのため、時間は十分・・・

充電を待つ間、マップを眺めて旅を振り返ったり、旅の記録のメモを整理したりして、時間をつぶしました。

帰りのフェリーで旅を振り返るのも定番です。

 

仙台 一時下船

昨年の北海道ツーリングでも、帰りは同じフェリーを利用し、終日船内で過ごして、贅沢な時間の過ごし方をしましたが、やはり退屈・・・

今回は、出発前に以前勤めていた会社の上司のアドバイスもあって、仙台港で一時下船することにしました。

年齢が私とひと回り以上違う元上司は、リタイヤ後、毎年全国各地をツーリングし、北海道の帰路ではいつも仙台港で一時下船し、名物の牛タンを食べるらしく、お奨めのお店を教えてもらいました。

 

仙台港には9:30頃到着・・・一時下船の手続きをして、徒歩にて下船。

初めての仙台港上陸

目的のお店を目指して、港周辺の殺風景な景色の中を、春の穏やかな陽射しを浴びながら歩いて行きました。

お店には20分ほどで到着・・・開店は11時でまだ1時間ほどあるので向かいの大型ショッピングセンターで時間をつぶしました。

開店の15分くらい前にお店に戻ると、既に10名ほどの行列ができていて、かなりの人気店で混雑しそう・・・

できればお店でゆっくりと牛タンを堪能したいところでしたが、12:20までにフェリーに戻らないといけないので、お持ち帰り弁当を購入・・・

牛タン店「たんや善治郎」

お店の人にフェリーの中で食べる旨を伝えると、「良い旅を・・・」と声を掛けてもらい、気分良くお店を後にしました。

牛タン弁当の買い出しを終え、途中コンビニにも立ち寄って翌日の朝食を買い、フェリーターミナルに戻りました。

 

12時過ぎに乗船開始・・・船内に戻り、ラウンジで席をキープして早速、牛タン弁当を食べてみました。

購入した弁当(竹)には、肉厚の牛タンが3枚6切入っていて、なかなか豪華・・・

仙台名物の牛タンをこれまで食べたことがなかったので大満足!

肉厚の牛タン 豪華なお弁当の昼食になりました。

食後、今回のお店を教えてくれた元上司にLINEで今の状況とお礼の連絡を入れておきました。

 

牛タンの次は夕食バイキング

牛タン弁当の昼食後は、ラウンジで寛ぎながら、コーヒーを飲んだり、海を眺めたり、お風呂に入ったりして時間をつぶしました。

フェリーは比較的沿岸近くを航行するため、電波が届くことがあり、元上司からLINEの返事が来て、その後今回のツーリングについて何度かやり取りをしました。

この日は晴天・・・姉妹船「きそ」とすれ違い

18時を過ぎ、デッキに出ると水平線付近は雲に覆われ、日没と夕焼けは期待できそうになく、残念・・・

この日の日没・夕焼けは残念でした

続いてレストランに移動し、夕食を食べることにしました。

メニューは昨年も利用した「夕食バイキング」・・・2100円と料金は少し高いのですが、メニューの種類は多く、味も上々・・・

お昼の牛タン弁当に続き、ちょっと贅沢な気もしましたが、折角の機会なので、トレイにひと通りおかずを取って、美味しく頂きました。

豪華な夕食バイキング

さすがにお腹はそれほど空いていなかったので、何回もお代わりという訳にはいきませんでしたが、食後はデザートとコーヒーでしっかり締めて大満足でした。

ひと通りおかずとデザートを食べました。

 

旅の最後の夜

夕食後、お腹もふくれて眠気が襲い、早めに客室に移動し横になっていました。

すると、元上司から再びLINEで、翌日帰港の名古屋港に出迎えに来てくれるとの連絡があり、ビックリ・・・

翌日、15年ぶりくらいで会えることを楽しみに、眠りに就きました。

2022GW北海道ツーリング ~8日目②~

旅の締めくくりは富良野駅

8時過ぎに上富良野のキャンプ場を発って、十勝岳の中腹まで登り、その後、富良野駅までやって来ました。

時間はまだ10時少し前と早く、麓郷周辺の丘を巡ることもできたかもしれませんが、昨日からの快晴のもと美瑛・上富良野を巡り、すでに満腹状態だったため、いつも富良野に来た時には立ち寄る駅にやって来ました。

訪れるたびに駅前の開発が進み、変化してきましたが、駅舎は昔のままです。

昔の面影が今も残る富良野駅

昨年の北海道ツーリングでは、小樽着ホテル泊後に富良野を訪れ、最初にひと息ついた場所がここ富良野駅でしたが、今回は旅の最後に立ち寄ることになりました。

 

気温は既に20℃以上ありそうで、バイクを降りると冬装備の恰好では暑いくらい・・・

ジャケットのファスナーを全開し、駅周辺の散策を始めました。

目的はステッカー・・・

今回、荷物の積載に初めてホムセン箱を利用してみましたが、ツーリング中に各地のステッカーを手に入れて、箱に貼るつもりでいました。

富良野も私のお気に入りの場所で、ステッカーを手に入れたいと駅周辺のお土産店を訪ねましたが、時代の流れか、ステッカーを置いてなかったり、あるいはあっても種類が少なく、ガッカリ・・・

最後に駅舎内の観光案内所でふらの駅名のマグネットプレートを見つけたものの、イメージと少々違う物になってしまいました。

 

買い物を終え、できればこの日の昼食に、昨年立ち寄ったラーメン屋さんに行きたいと思っていましたが、調べたところ開店は11:30から・・・フェリーの乗船を考えると、余裕がなく、今回は泣く泣く断念しました。

 

さて、ここ富良野駅で、今回のツーリングはほぼ終了・・・

これからフェリー乗船のため苫小牧に向かいますが、ルートを決めかねてギリギリまで迷いました。

 ①このまま西へ進み、芦別市から国道452で夕張市へ抜けるルート

 ②このまま国道38と237で南下して、占冠村、日高町を経て、国道274で夕張を抜けるルート

 ③このまま②のルートで日高町に至り、さらに海沿いのむかわ町まで南下するルート

などが考えられましたが、久しぶりに夕張に寄ってみたくて、②のルートを選びました。

 

山間峠越えルートで夕張へ

旅の最後、苫小牧に向かうため、富良野駅から国道38で南下・・・昨年も富良野から道東方面に向けて、曇天のもと同じルートを走りましたが、今年は快晴です。

右手には残雪の芦別岳が迫って目を奪われつつ、先に進みました。

途中、国道38から237へと移り、峠越えのルートへと変わりました。

交通量は少ないものの、この陽気に誘われてか、すれ違うバイクは多く、軽装であることから、道内のライダーのようです。

途中、何度かパトカーともすれ違い、スピードの出し過ぎに気を付けながら走行・・・11:30頃、占冠村の道の駅に到着しました。

駐輪場に入ると、帯広の同世代のライダーさんに声を掛けられ、バイク談義をしつつ、ちょうど昼時なので食事をする旨伝えると、道の駅の飲食店まで案内してくれました。

しかし、コロナの影響か半分ほどが休業中で、目的のお店もお休み・・・

帯広のライダーさんは周辺の街や道の駅の飲食店の情報を教えてくれて、結局、このまま夕張まで走ることにしました。

占冠から日高町まで国道237を走り、次に夕張に向けて国道274へと入り、トンネルの連続する山越えルートへ・・・

夕張が近づくにつれて、何10年か前に走った時に見覚えのある景色に出会いつつ、13時過ぎに夕張に到着しました。

夕張の街では、ネットで調べた国道沿いの食堂に入り、昼食としました。

名物は「カレーそば」のようで、他のお客さんの多くが注文していましたが、晴天下の走行で暑く、カレーはさらに汗をかきそうなので断念・・・結局「カツ丼」を食べました。

道内最後はカツ丼とソフトクリーム

食後はさらに暑さを感じ、温度計を見ると26℃・・・

時間もあるので、すぐ隣の道の駅に移動し、「夕張メロンソフトクリーム」を食べて、クールダウンしました。

 

苫小牧西フェリーターミナルへ

14時過ぎ、夕張の道の駅を出発・・・これから市街地走行で暑くなりそうなので、ジャケットの下に着ていたフリースを脱いで走り出しました。

由仁町で国道274を離れ、道道を経由して国道234へと入り、あとはこのまま苫小牧に向かうだけになりました。

いよいよ今回の北海道ツーリングが終わってしまうことを感じつつ、交通量が増え、車の流れに合わせての走行になるため、最後まで気を引き締めて走り続けました。

帰りは、往きと異なり、太平洋フェリーを利用のため、苫小牧の市街地に近い、西港のターミナルへ・・・

途中から、太平洋フェリーのコンテナを積んだトラックが先行していたので、ずっと後に付いて道案内してもらいました。

 

ターミナルには15:50に到着・・・

誘導員の指示に従い、名古屋港行きの待機場所に行くと、既に10台ほどバイクが停まっていて、ライダー達は北海道ツーリングを無事に終え、ホッとひと息ついていました。

手前が名古屋行きのバイク

乗船するフェリー・オブ・ザ・イヤー29年連続受賞の「いしかり」

昨年の北海道ツーリングで初めて太平洋フェリーを利用し、勝手はわかっていたので、早速ターミナルに移動し、乗船手続きを済ませ、乗船開始の17時まで2階の待合室で待つことにしました。

売店にはお土産物の他に、コンピニと同じような品があることを知っていたので、今年はここで乗船後のビールやお茶、つまみ類を購入しました(昨年はこの売店のことを知らず、事前にコンビニで買い出し)。

乗船前に買い出しも完了・・・

 

乗船&出港

17時、予定通り乗船開始・・・

名古屋だけでなく、大洗や仙台行きのバイクも待機していて相当な台数・・・名古屋行きだけでも40~50台くらいでしょうか。

順番待ちで少し待たされ、最後の方になりましたが、何とか乗船・・・指定の位置にバイクを停め、昨年同様、バイクの荷物は積んだままでOKということなので助かります。

いよいよ乗船・・・「さよなら北海道!」

早速、必要な荷物だけ持って客室へ移動・・・

昨年は寝台を利用しましたが、ベッドの空間が往きの新日本海フェリーと比べると圧迫感があり、客室の室温も高くて寝苦しかったので、今年は2等客室を予約しました。

独身時代の北海道ツーリングではいつも2等客室を利用していて、今回はそれ以来ですが、昔の大部屋雑魚寝の客室と異なり、20名ほどの部屋で、さらに新型コロナの感染対策か、定員を制限して1つおきに区画が割り振られていたので、従来の2人分のスペースを使用できました。

しかも、隣との間にカーテンが設置されて区切られており、なかなか快適な空間になっていました。

寝るだけなので、これで十分です。

往きと同様、最後尾の部屋で移動が大変でしたが、早速、荷物を置いて、いつものように乗船後すぐに大浴場へ・・・出港前に汗を流しました。

 

入浴後、18時を過ぎて夕暮れが迫っていたので、デッキに出て見学・・・

北海道ツーリングが終わり、あとは帰るのみとなって、いつものように無事に終えることができた喜びと共に終わってしまう寂しさ、多くのシーンに出会えた満足感など、いろんな気持ちが錯綜し、船上からの景色を眺めながら、物思いに耽りました。

苫小牧フェリーターミナル

船上から夕焼けを眺めて・・・いよいよ北海道とお別れです。

ちょうどそんな気持ちを察するかのように、支笏湖樽前山の影に夕陽が沈もうとしており、最後に素敵な景色が見送ってくれました。

 

その後、ラウンジに移動し、座席をキープ・・・

乗船前に買い込んだ定番サッポロクラシックとつまみで「お疲れ!」の一人祝杯をあげました。

最後も定番サッポロクラシック・・・「今回何本飲んだかな?」

お昼のカツ丼が残っているのか、気持ちが満たされているせいか、空腹感があまりなかったので、この日の夕食は買ったおにぎりで済ませ、19時出港の様子を見送りました。

道内でキャンプ中は、酔いが回る感じはなかったのですが、この日はホッとして疲れが出たのが、少し酔うと共に眠気が・・・

21時過ぎには客室に戻って横になり、22時に消灯となり、道内最終日をこうして終えました。

 

8日目(道内7日目)まとめ

北海道最終日のこの日は、上富良野町から苫小牧西港への移動で、走行距離は252kmでした。

この日も前日に続き、快晴と言える好天となり、もうしばらく道内にとどまりたい気持ちになりましたが、まだ現役で日常のサラリーマン生活が待っているので、帰らなければなりません。

最後にこの日の走行ルートを掲載しておきます。

8日目(道内7日目)の走行ルート

 

2022GW北海道ツーリング ~8日目①~

最終日の朝は日の出から・・・

最終日の朝は4時に起床・・・キャンプではいつも日の出前に自然と目が覚めてしまうので不思議です。

外は既に明るくなり始めており、日の出を見るために、音を立てないように静かに身支度して、丘の上までゆっくりと歩いて行きました。

太陽がどこから登るのか、わからないまま、待ち構えていると、エゾリスが1匹、別の場所に移動するため、地面に降りて走り去って行きました(急いで写真を撮りましたが、小さくしか写っておらず残念・・・)。

今回のツーリングでも、野生動物を何度か見かけ、北海道の自然の豊かさをあらためて感じましたが、キャンプ場や市街地など、人間の生活圏の近くでの目撃が気になるところです。

 ・エゾリス上富良野町日の出公園キャンプ場)

 ・エゾシカ稚内市ノシャップ岬近くの民家の畑)

 ・キタキツネ(初山別村みさき台公園キャンプ場)

 ・キタキツネ(苫小牧フェリーターミナル近くの原野)

 

さて、日の出は4:30過ぎ、予想よりもかなり北側の山影から太陽が顔を出し、空がオレンジ色に染まっていきました。

日の出の様子を動画撮影しながら、写真撮影も・・・

この日も前日に続いて雲のない快晴で、大雪山系は勿論、南は富良野市の先の芦別岳の方まで眺めることができ、これから出会うツーリングシーンへの期待が膨らみました。

太陽が顔をのぞかせました。今日1日の始まりです。

朝陽を浴びて輝く山容、緑の丘、桜・・・本当にきれいです。

富良野市の向こうの山並みもきれいでした。

朝食&ルート検討

日の出を眺め、撮影を楽しんだ後、テントサイトに戻り、朝食を・・・

前日に買い出しした菓子パンと野菜ジュース、それにコーヒーは今回のツーリングでもお決まりのパターンでした。

テントサイトも朝陽が射していい感じ・・・

定番の朝食メニューです

最終日のこの日は、17時までにフェリー乗船手続きを済ませる必要があり、苫小牧への移動を考えると、昼には富良野を発つことになるため、午前中のルートを検討しました。

久しぶりに麓郷周辺の丘巡りも考えましたが、これだけの好天で山の景色が素晴らしいので、まずは、山の懐深く、十勝岳温泉を目指すことにしました。

 

十勝岳の懐へ・・・

テントを撤収し、キャンプ場のリヤカーに荷物を積んで、駐輪場に運び、バイクに荷物を固定して出発の準備完了・・・

大阪からジムニーでやって来たというご夫婦のキャンパーさんや室蘭の年配ライダーさんと話し込んでしまい、少し遅くなりましたが8時過ぎにキャンプ場を出発・・・

ちなみに大阪のご夫婦は、4/29敦賀発のフェリーが一緒だったようで、私のセローの積載を見て憶えていたとか・・・北海道をツーリングするといろんな人に出会い、いろんなところで繋がることがあり、不思議です。

 

キャンプ場を出て、まずはホクレンにて給油(燃費43.0km/L)を済ませ、十勝岳温泉へと通じるキャンプ場前の道道291を進みました。

走り出して早々、前方には残雪を抱いた十勝岳をはじめとする山々が横たわり、気分は最高・・・

十勝岳の懐目指して絶景を眺めながら快走!

このルートはこれまで何度か走っていますが、この時期にこれだけの景色に出会ったことはなく、本当にラッキーです。

そんな景色を眺めながら先に進むと、次第に登り勾配がきつくなり、カーブが連続する山岳ルートへと変化・・・

標高と共に道路脇の雪が増えていきます

眼下に街並みと丘の景色が・・・

終点、十勝岳温泉「凌雲閣」の建物が見えてきました

眼下に美瑛・上富良野の景色を見下ろすようになった頃、終点となる十勝岳温泉に到着しました。

標高1280mにある十勝岳温泉「凌雲閣」には絶景の露天風呂があり、北海道初ツーリングの29年前にも立ち寄った場所・・・

久しぶりに訪れ、周りの駐車場が整備されて少し様子が変っていましたが、温泉横から見上げる山の景色は健在で、まだ雪の多く残る山の景色を写真に収めました。

温泉横からの山の景色・・・紅葉の時も最高です

愛車セローも移動させて記念撮影・・・

ここ十勝岳温泉まで、きれいに除雪されていて雪の影響はなく、陽射しのおかげか標高の割に寒く感じることもなかったので、絶景ルートを楽しむことができました。

時間があれば、久しぶりに温泉に入っていきたいところでしたが、フェリー乗船のため苫小牧への移動を考えると、気持ちに余裕がなく、先を急ぐことにし、登って来たルートを戻りました。

 

富良野駅

十勝岳温泉からの下りは、ミラーに写る残雪の山容が気になり、名残惜しく、何度か路肩にバイクを停め、写真に収めました。

山並みの景色が名残惜しく、バイクを停めて撮影

山肌と残雪のまだら模様が絵になります

上富良野の街に近づいたところで、富良野市方面を目指し道道291を離れ、広域農道へ・・・

この農道は富良野市の中心に向けて真っ直ぐに伸びる直線道路で、お気に入りのルートですが、この日はこの晴天のおかげで、背後に残雪の富良野西岳、芦別岳が見え、眺めが最高!

今回のツーリングでのお気に入りの1枚

「このルート、山が見えるとこんな景色なんだ!」と感動し、思わずバイクを停めて、夢中でシャッターを切りました。

 

 

その後、道道298へと移動・・・

途中、麓郷へと通じるルートに入るつもりでしたが、先ほどの絶景に興奮していたのか、分岐を見落とし、そのまま真っ直ぐ走行・・・

しばらくして気が付きましたが、既に満たされた気分になっていて、麓郷へのルート修正は行わず、このままJR富良野駅を目指すことにしました。

 

~8日目②に続く~

2022GW北海道ツーリング ~7日目④~

最後のキャンプを楽しんで・・・

テントの設営が完了してひと息つき、次は買い出しに出かけました。

バイクで5分ほどの所にあるスーパーは品揃えが良く、昨年も利用していて、海産物・肉・揚げ物とついつい買い過ぎてしまいました。

キャンプ場に戻ると18時を過ぎ、日の入りの時間が迫っていたので、夕焼けを見るために、カメラ機材が一式入ったリュックを背負い、小高い丘の上まで、息を切らしながら歩いていきました(体力が落ちていることを実感・・・)。

丘の頂上に向かう途中、キャンプサイトを振り返り・・・

丘の頂上からキャンプサイトの眺め・・・今年は桜が満開でした

丘の上まで上がると360°の展望が待っていて、東側には丘の景色と十勝岳を中心とした山並みが拡がっていました。

5月のこの時期でも丘の緑が鮮やか

夕刻まで1日晴天が続いてくれました

西側は、公園のラベンダー園の先に上富良野町の街並みが拡がり、その先の山影には沈みゆく夕陽が眺められました。

この日は日の出も日の入りも楽しめました。

雲がほとんどない西の空は、時間と共にオレンジ色に染まり、その変化を見届けて、テントへと戻りました。

 

最後の晩餐

この日は今回のツーリングで初めて終日晴天となり、冬装備の格好では少し暑かったので、汗を流してさっぱりしたいと思い、キャンプ場のシャワーを利用することにしました。

あまり設備の行き届いたキャンプ場を利用しないので、これまでにシャワーやコインランドリーなど使ったたことはありませんでしたが、初めて料金¥200/10分間を払って、シャワーを利用・・・

汗を流し、頭を洗ってさっぱりした後、19時頃から最後の晩餐となる夕食の準備に取り掛かりました。

 

今夜の食材は帆立と豚バラねぎま串・・・

最後の晩餐の食材・おつまみ・お酒

前日のキャンプ場で買った薪の残りで火を起こし、その間にご飯を炊き、一緒に買ったチキンカツとつまみで、定番のサッポロクラシックを飲みました。

この日は夜になっても、時々風が吹き抜け、小さな焚火台で薪火を起こすのは厄介で、なかなか火が安定せず、途中から焚火台を使い始める前にやっていた昔のスタイル・・・ガソリンコンロに直接網やアルミ箔を置いて、食材を焼いていきました。

コンロで少しずつ焼くスタイルは久しぶりでした。

持参した醤油、塩コショウでの簡単な味付けと料理ですが、最後の晩餐はゆっくりと進行し、美味しく食事とお酒を楽しむことができました。

21時過ぎ、ゆっくりと味わった夕食が終わり、焚き火の残り火を眺めた後、ここ日の出公園キャンプ場は22時を過ぎると、場内の照明が消えるので、それに合わせて就寝の準備をしました。

周りのキャンパーもこのルールを知っているのか、静かだったので、私も時間を合わせて、寝袋へと入り、眠りに就きました。

(昨年は22時を過ぎても、結構元気なキャンパーがいたことを思い出しました。)

 

日目(道内日目)まとめ

この日は朝から晴天となり、今回のツーリングで初めて1日中晴天の中、ツーリングを楽しむことができました。

屈斜路湖から上富良野までの走行距離は316km・・・

美幌峠、石北峠、層雲峡、そして美瑛で、次々に素敵なシーンに出会うことができ、晴れた日の有難さを実感する1日になりました。

 

また、美瑛ではかつて経験がないほどの好条件となり、360°の眺望と丘の景色を満喫することができました。

ちなみに、昨年の北海道ツーリングでも初日にここ美瑛を訪れましたが、どんよりとした曇り空で、山は中腹から上は雲の中・・・丘の景色も寂し気で、気分は盛り上がりませんでした。

前日に美瑛で雪が降り、その影響か、初めて訪れた青い池とその周辺の丘にも積雪があり、5月とは思えない景色を目にしました。

昨年訪れた美瑛「青い池」周辺は雪化粧

昨年は前日に美瑛で降雪・・・今年はラッキーでした

昨年のGWの北海道は、今年以上に天候が悪く、寒かったので、最後のキャンプ地の日の出公園の桜も、今年と違ってまだ咲いておらず、対照的に好天となった今年のツーリングを、あらためて喜びました。

昨年の日の出公園キャンプ場・・・桜はまだ咲いてなかった。

最後にこの日の走行ルートを掲載しておきます。

 

2022GW北海道ツーリング ~7日目③~

美瑛へ、そこで見た景色は・・・

山の稜線は少し霞んでいるものの、残雪の山肌がきれいで、想像以上の晴天になったことに感謝!

はやる気持ちを抑えて、道道37を東神楽方面に進み、14時過ぎ、美瑛に到着・・・

一旦国道452へと入り、美瑛の丘を西側から巡ることにしました。

 

まずはパッチワークの丘、セブンスターの木へと通じるルートに入り、小高い丘を掛け上がると、視界が開け、目の前には波打って続く丘とその向こうには残雪を抱いた山並みが現れました。

気分はいきなりMAXに・・・

独身の頃から、これまでこうした景色に出会いたくて、美瑛には何度も足を運んできましたが、これほどの好条件はかつて無かったほど・・・

あまりの感動に、丘を登ってすぐにバイクを停め、気持ちを落ち着かせたのでした。

脇見運転が危なっかしくて、一旦気持ちを落ち着かせました。

美瑛の丘巡り

パッチワークの丘でのあまりの絶景に感動し、曲りくねったアップダウンのルートが気持ち良くて、360°カメラで撮影しながら、2往復してしまいました。

走らなくても気持ちいいのがわかります

 

途中、何度か駐車場や路側帯にバイクを停め、撮影を試みましたが、あまりにも景色が広大でカメラに収めることができず、また好ポイントが多過ぎて少々パニック・・・

いつもなら興奮してシャッターを切りまくるのですが、この時はなぜか、写真を撮ることよりも、「もっと丘を巡っていろんな景色を眺めたい!」という気持ちが強く、動画を撮りながら、過去に訪れた美瑛の丘のお気に入りポイントをバイクで巡り、次々と現れる景色を目に焼き付けたのでした。

ルートを何度か往復・・・セブンスターの木

 

西側のパットワークの丘を中心としたエリアをひと通り回った後、美瑛駅近くの道の駅に立ち寄り、小休憩・・・

その後、街の東側の丘を巡り、最後は美馬牛へ移動しました。

 

いつも立ち寄る小さな無人駅の前で記念撮影し、名残り惜しいのですが、時間も夕刻に迫ってきたので美瑛の丘巡りは終了・・・

いつも立ち寄る美馬牛の駅にて

その後、マップをチェックし、鉄道沿いの裏道ルートで上富良野へ移動しました。

上富良野に向かう途中・・・

山肌の残雪模様がきれい・・・

最後のキャンプ地へ

16:30、今回のツーリングの最後のキャンプ地となる上富良野町日の出公園オートキャンプ場に到着。

最低限の設備のみで自然を活かした静かなキャンプ場が理想ですが、ここ日の出公園キャンプ場は設備の行き届いたキャンプ場・・・

しかし、エリアがしっかり区分され、公園の丘の斜面を利用したフリーサイトは静かで雰囲気が良く、さらに

 ・バイク5分圏内にスーパー、温泉あり

 ・美瑛・富良野の中間にあり、アクセスが便利

 ・BBQ用のブロック・レンガが常備されていて焚火台が使用可能

などが気に入っていて、昨年の北海道ツーリングの際も、初日にここを利用しました。

もしかすると北海道内でこれまで1番多く利用したキャンプ場かもしれません。

 

到着後、早速管理棟で利用料¥800を払って、手続き完了・・・

専用の駐輪場にバイクを置き、丘の中腹のサイトへはリヤカーを利用して荷物を運びました。

リヤカーいっぱいの荷物・・・これがバイクに積んであるとは・・・

17時過ぎにはテントの設営が完了・・・

丘の中腹の静かなサイト・・・

まだ時間は早いですが、今回の北海道ツーリングの最後のキャンプが始まりました。

 

~7日目④に続く~

2022GW北海道ツーリング ~7日目②~

リベンジの石北峠

北海道ツーリングも7日目の終盤となり、翌日の苫小牧でのフェリー乗船を考えると、この日のうちに富良野まで移動したいのですが、前日、北見から層雲峡へと抜ける国道39の石北峠で、降雪によりUターンを余儀され、「天候によっては別のルートで?」とも考えていました。

しかし、この日の朝は予想以上の快晴となり、不安は一気に吹っ飛んで、再び石北峠ルートにチャレンジすることにしました。

 

美幌から北見、そして国道39までのルートは、前日の往復を含め3回目の走行・・・

見覚えのある景色や、前日と同じ農作業の様子を目にすると、何か不思議な感じもしました。

北見市で給油(燃費40.07km/L)を済ませ、国道39を西へ・・・好天のせいか、車の数は前日よりもかなり多く、流れに乗って進みました。

前日同様、温根湯の道の駅に立ち寄り、今度はハリケーンポテトを食べて遅い朝食とし、いよいよ峠に向けての山岳ルートに入りました。

前日に続き、揚げ芋で腹ごしらえ

前日は雨→みぞれ→雪と変化する中、周りの景色を見たり、ましてや写真などを撮る余裕などなかったので、「Uターンした場所はどんな所だったのだろう・・・」「峠まではどのくらい、どんなルートだったのか?」と気になり、動画を撮りながら走行・・・前日の降雪の気配など微塵もなく、呆気なく「石北峠(1050m)」に到着したのでした。

降雪でUターンした後、雨宿りした東屋

路面に雪が積もり始め、Uターンした峠7合目付近

層雲峡へ

前日、雪のため断念した石北峠に到着。

立派な碑があるだけの峠・・・無事に到着。

29年前の初ツーリング時の記憶を辿り、周りの山の景色は何となく見覚えがあるような気がするものの、確かあったはずのお店はなく、新しくなった峠の碑と案内板があるのみ・・・

案内板には、お店は来る時に立ち寄った温根湯の道の駅に移転したということでした。

ここでもまた、時の移り変わりを感じた後、今度は層雲峡に向けて国道39を下り始めました。

 

道路の周りの山肌にはまだ雪が多く残っていて、登ってきた東側と景色の違いを感じると共に、前方には頂上付近が真っ白な大雪山系の山並みが見え隠れし、山の奥深さも感じました。

国道を下りきり、大雪湖に至ると、層雲峡はもうすぐ・・・

11:30過ぎ、「流星の滝」の案内板を見かけ、一旦国道を離れ、滝展望の駐車場に立ち寄り、撮影しながらひと休みしました。

新緑にはまだ少し早かったようです

 

上川・愛別町を経て美瑛へ

層雲峡では断崖絶壁に挟まれた景色が続くものの、新緑はあまり感じられず、「やはり秋の紅葉の時期に訪れたい。」と思いながら、走り抜けました。

峡谷を抜けると、前方の視界が開け、上川町に・・・

ちょうどお昼時となり、層雲峡での休憩時に検索した国道沿いのお食事処に立ち寄りました。

コミ通り人気店らしく、席が空くのを少し待ちましたが、おすすめの「黒塩ラーメン」(¥980)を注文・・・

上川ラーメンは初めてでした

大きなチャーシューにやわらかメンマ、スープは黒ニンニクが擦り込んであって、人気の理由を納得・・・美味しく頂きました。

昼食後、国道39を愛別町まで進み、旭川の市街地を避けて美瑛方面にショートカットするため、道道140、道道37とつないで行きました。

広大な農地の中を真っ直ぐに進むルートとなり、左側には旭岳をはじめとする大雪山系の山並みが遥か先まで見え始め、感動!

美瑛で丘と山の景色を早く見たくて、自然とアクセルを回していました。

左に大雪の山々を眺めながら・・・美瑛の丘の景色への期待が膨らみます

~7日目③に続く~

2022GW北海道ツーリング ~7日目①~

初めての晴れた朝

道内キャンプ4泊目の朝は4時前に起床。

予想通り冷え込みはきつかったのですが、外は静かで、雲はなく、今回のツーリングで初めて晴天で朝を迎えられそうです。

日の出までまだ時間があるので、お湯を沸かしてコーヒータイム・・・

太陽が登った後、気持ちいい朝を迎えたので、湖畔の散歩に出かけました。

4:35 湖の向こうの山並みから陽が登りました。

湖面は波もなく静かで、屈斜路湖を囲むカルデラの山々もはっきり見えました。

風もなく、穏やかな湖面

湖岸の先に無料の露天風呂があります

和琴半島に無料の露店風呂と共同浴場があり、今回は露天風呂に入ることにしました。

とは言っても、この露天風呂は湯温が高めで、かなりの気合が必要です。

ヒリヒリと痛みを感じながらも何とか肩まで入り、出た時には体はまっ赤になっていました。

無料露天風呂の脱衣所

早朝の温泉を楽しんだ後、キャンプ場に戻ると、テントサイトには朝陽が射し込んでいて、あまりにも気持ちがいいので、濡れていたカッパ、グローブ、ブーツカバー、寝袋などを干し、自分もぼんやり日向ぼっこをしました。

朝日を浴びてのんびり気分に・・・

片付け前に濡れている物を乾かしました

途中から、宮城ナンバーのハーレーライダーさんに話しかけられ、荷物の積載のことや天候の変化に振り回されている今回のツーリングのことなど、いろいろ話をしました。

その後はゆっくりと片付けを進め、7:30過ぎに積載完了・・・

ようやく朝から晴天となり、この日はカッパのパンツは寒さ対策で履いたもの、カッパの上着とブーツカバーは初めて着用せず、キャンプ場を出発しました。

 

再び美幌峠へ

キャンプ場からは、前日下って来たルートを逆走し、美幌峠へ・・・

前の日は疲れと不安を抱えて走って来たルートを、この日は朝からの晴天で、浮き浮きした気分で駆け上がって行きました。

360°カメラで撮影しながら峠へ

屈斜路湖もきれいに映っていました。

峠には8時頃到着・・・前日とは異なり、風もなく穏やかで、まだ人の少ない展望台でじっくりを屈斜路湖の景色を眺め、撮影を楽しみました。

展望台を360°カメラ片手に散策・・・

景色が広大過ぎて、分割して撮影・・・

峠から湖の反対側、これから向かう西の方角を眺めると、雪化粧の大雪山系の山並みがきれいに遠望でき、予想以上の快晴であることを実感!

この後向かう美瑛・富良野も好天が期待できそう・・・

はやる気持ちを抑えつつ身支度をして、前日に暗い気持ちで登ってきた国道243を美幌の街を目指して下って行きました。

途中、道路脇に白樺の並木が続き、前日は気付いていなかったことが不思議なくらい・・・

天気も大切ですが、気分次第で見える景色も違って来ることを感じた場面でした。

しばらくの間、白樺並木が続きました

ここでも360°カメラで撮影

~7日目②に続く~