ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

奥矢作ツーリング

GW後の初ツーリング

ゴールデンウィークの北海道キャンプツーリングから帰ってから、週末は片付けをしたり、溜まってしまった家の庭仕事をしたり、あるいは天気の悪い日もあったりして、この1ケ月はバイクに乗ることはありませんでした。

この前の週末の土曜日は、天気も良さそうだったので、事前に気分を盛り上げ、GW後、初の日帰りツーリングに出掛けました。

とは言っても、今期町内自治会の組長の当番が回って来て(早いもので、家を建てて越してきてから16年が経過し、2回目の当番です)、夕方会合があったので、そんなに遠出もできず、愛知県内の山間部、奥矢作のダム湖方面に向かうことにしました。

 

なぜか新鮮・・・

北海道から帰宅後、バイクのサイドバックは取り外し、この日は日帰りツーリングなので、荷物をくくり付けることもなく、身軽な状態で出発・・・

また、自分も冬のジャケットとオーバーパンツ、冬用グローブといった北海道ツーリング時の恰好から、今回は春秋用の薄いジャンバーにツーリングパンツと皮グローブというスタイルのため、走り出して早々に身軽さを実感しました。

久しぶりのバイクも調子が良さそうで、軽快に走ることができ、体感的にも暑くも寒くもなく、受ける風も心地良くて、まさにベストシーズン・・・

奥矢作へのルートは、再びバイクに乗るようになってから何度も走っていますが、いくつかの山を越え、小さなカーブの連続するルートはいつも以上に新鮮で、気持ち良く感じました。

おそらく、GW中に走った北海道の道は、どこまでも続く直線道路が多く、峠越えのルートも道幅の広い立派な道路で、Rの大きなワィンディングが多いため、地元の小さなカーブが連続するアップダウンルートが新鮮に感じたのでしょう。

 

この日は、これまで何度か通っている山奥のお蕎麦屋さんに立ち寄って昼食を取り、その後ダム湖畔のワィンディングを楽しんだ後、岐阜県恵那市を経由して帰って来ました。

蕎麦屋さんの開店に早過ぎて、近くの大イチョウに寄り道・・・

 

民家を改装したお店

おいでんつけ麺(¥800)を注文

五目ご飯はお替り自由、おばんざいもサービス品

天候も良く、バイクも多く見かけ、新型コロナの感染状況も少し落ち着いて来ている中、元の生活が少し戻りつつあることを感じつつ、半日ほどのツーリングを楽しみました。

2022GW北海道ツーリング ~6日目②~

変貌 美幌峠の道の駅

この日は網走湖のキャンプ場を出発後、美瑛・富良野を目指して、国道39を進みましたが、途中石北峠で降雪のため、Uターン・・・

結局、美幌まで戻り、国道243で屈斜路湖を目指しました。

 

13時過ぎ、美幌峠に到着。

強烈な風が吹いているものの、ちょうど雨が止み、晴れ間が現れていたので、急いで展望台に移動すると、眼下に屈斜路湖が一望できました。

到着のタイミングで雲が切れ、眼下に屈斜路湖を見渡すことができました。

午前中の天候を思えば、予定外だったとは言え、この絶景を見ることができ、少し気分が回復しました。

この美幌峠は、これまでツーリング、ひとり旅、家族旅行でなんどか訪れており、前回は2015年の年末に家族と訪れて以来・・・

7年ぶりでしたが、そんなに久しぶりという感じがしないまま、昼食と休憩のため、道の駅へ・・・でも、中に入ると様子が違う?

店内は改装され、都会的なおしゃれな雰囲気に様変わりしており、昔の面影など全くなくなっていました。

(帰宅後、調べてみると、4/21にリニューアルオープンしたばかりでした。)

あまりの変化、雰囲気に唖然・・・

レストランでは、地元の食材を使ったメニューが用意されていて、その中で「美幌豚と行者にんにくの醤油ラーメン」(¥1000)を食べましたが、疲れたおじさんライダーにはあまりにもおしゃれなラーメンでした。

食後、2Fの展望フロアに移動すると、こちらも改装がされていて、ステージが設置され、ピアノが置かれていました。

落ち着かない中、隅っこのベンチに座り、これから向かう和琴半島のキャンプ場を検索していると、「休業中」の文字が・・・

過去の経験と一昨年購入のキャンピングガイドでは、毎年GW前から営業しているはずだったので、午前中に続き、「今度はキャンプ場でトラブルか?」と焦りながら、道の駅を出発しました。

 

変貌 屈斜路湖和琴半島

予定のキャンプ場が「休業中」の情報に、重い気持ちで峠からのワインディングを下り湖岸へ・・・

しばらく走ると湖に突き出る和琴半島への分岐となり、左折・・・

目的の「和琴半島湖畔キャンプ場」は、過去何度か利用し、ライダーと語り合ったり、連泊して周辺を巡ったりと、道東に訪れた時には外せないお気に入りのキャンプ場です。

前回の利用は2011年の愛車ジムニーでのひとり旅の時で、昨年の北海道ツーリングでは、すぐ近くの弟子屈まで来ましたが、天候の不安と疲れで泣く泣く釧路ホテル泊とし、利用を見送った経緯もあります。

そんな思い入れのあるキャンプ場でしたが、到着すると、やはり様子が変・・・

バイクを降りて確認すると、廃業という訳ではありませんでしたが、今期の営業は5/21~ということで、やはりコロナの影響か、オープンしていませんでした。

 

予定が狂ってしまい、どうしたものかと考えていると、隣接の和琴野営場がリニューアルしており、管理棟の明かりが灯っていて、オープンしている様子・・・

(帰宅後調べてみると、2014年にリニューアルし、現在は設備の整ったキャンプ場「RECAMP和琴」として営業)

私としては、あまり設備の整ったキャンプ場は好んで利用しないのですが、これから周辺のキャンプ場を検索して、移動する気力もなかったので、利用の手続きを済ませました。

料金は入場料¥1000の他に、フリーサイトの使用料が¥1000の計¥2000・・・北海道ではかつて経験がないほどの料金でしたが、仕方ありません。

 

早速、区画されたバイク専用駐輪場にバイクを停め、手入れの行き届いたフリーサイトエリアにテントを設営しました。

オープン前と思っていた隣接のキャンプ場がやっていて助かりました。

 

薪割り体験&湖畔散策

15:40、テントの設営が完了。

まだ時間は早く、管理棟(フィールドハウス)を見学しました。

よく見ると、薪(カラマツ)を販売しており、ちょうど前日のキャンプで持参の炭を使い切っていたので購入・・・

3本ほど購入(¥100/本)して、常備のキンドリングクラッカーを借りて、薪割りを初体験しました。

薪割り・・・思わぬ体験ができました。

その後、湖畔を散策・・・

最初予定していた湖岸キャンプ場側は、風が強く、大きな波が打ち寄せ、仮に営業していたとしても、結構ヘビーなキャンプになっていたかもしれません。

湖畔は風を受けて大荒れでした。

そんなことを考えながら、懐かしい半島内をぐるりと散策し、時間をつぶしました。

 

持参食料で夕食

ここ和琴半島のキャンプで唯一の欠点は、周辺に食材を買い出しするお店が無いこと・・・

スーパーのある弟子屈の街までは、片道20km近くあるので、この時の体力/気力と、また雨が降り出すかもと考えると、バイクを走らせて買い出しに行く気になれず、この日の夕食は、こうした時のために持参したインスタント品(中華丼)と味噌汁、お餅で済ませることにしました。

幸い道内で買い出しして残っていた焼酎とつまみ類もあり、何とか夜を過ごすことはできそうです。

この日の手持ちの食材・・・

強かった風も少し弱くなって来たので、17:30頃から夕食の準備を開始・・・

ご飯を炊くと共に、購入した薪で焚火を起こそうとしましたが、なかなか火の着きが悪くて苦戦・・・

手持ちの焚火台はソロ用で小さく、網を置いて料理前提のタイプなので、細く割ったものの長さのある薪の焚火にはちょっと不向きだったかもしれません。

(これを機会に、帰宅後、薪をそのまま使える大きさの焚火台を検討中)

焼酎をお湯割りで飲みながら、ツマミを食べ、何とか火をキープしながら夕食が進み、最後は持参したお餅を焼いて締めとしました。

つまみ類も美味しくて充実・・・もう少しお酒が欲しかった

持参したお餅も役に立ちました。

その後、焚火の番をしながら時間をつぶし、22時前に就寝・・・

キャンプでの焚き火は癒されます

この日は道内4泊目のキャンプでしたが、一番冷え込んでいたので、羽毛のシュラフシュラフカバーも重ねて眠りに就きました。

 

日目(道内日目)まとめ

この日は当初のルートを変更して、1日早く美瑛・富良野に移動するため、網走から石北峠を目指しましたが、ちょうど雨雲にぶつかったのか、峠では予想外の雪となり、危険を感じてUターン・・・

結局、もともとの予定通り屈斜路湖の和琴半島でのキャンプとなりました。

途中、美幌峠の道の駅の改装や、ここ和琴半島のキャンプ場の変化を目の当たりにし、時間の経過、時代の流れを感じる1日になりました。

この日の移動は網走湖屈斜路湖とわずかでしたが、走行距離は272kmでした。

最後にこの日の走行ルートを掲載しておきます。

5/4 6日目(道内5日目)の走行ルート

2022GW北海道ツーリング ~6日目①~

この日の朝も雨・・・ルート変更

4時前に起床・・・残念ながらのこの日の朝もはっきりしない天気で、雨が降っていました。

前日同様、テントの中でESBITの簡易コンロでお湯を沸かし、コーヒーと菓子パンで朝食を済ませました。

スマホで天気予報を確認すると、この日5/4の網走地方の予報は降水確率80%のくもり一時雨・・・翌日5/5以降は全道的に晴れる予報だったので、「もう1日天気が早ければ・・・」と残念に思うものの、こればかりは仕方ありません。

 

今回のツーリングは28年前の自身2回目の北海道ツーンリングの時と同じようなルートを辿っていて、予定ではこの日知床-屈斜路湖を周る予定でしたが、知床峠での天候やその他諸々を考慮して予定を変更・・・1日早く次の目的地美瑛・富良野に移動し、翌日からの晴天を満喫することにしました。

朝食後、幸い雨が上がり、少し青空も覗いたので、このタイミングでテントを撤収し、7:40、次の目的地を目指して、キャンプ場を出発しました。

道内4泊目の朝もこんな空模様でした。

思い出の石北峠へ

網走からは国道39で、前日温泉で立ち寄った大空町を経て美幌町へ・・・ここから道道122でショートカットして北見市へと入りました。

女満別の国道沿い「メルヘンの丘」

天気は相変わらずで雨が降ったり止んだり・・・気分も晴れませんが、これから向かう旭川方面は午後には雨が上がり、回復傾向なので、それを楽しみに走り続けました。

北見市で給油(燃費42.07km/L)を済ませて国道39を西へと進み、層雲峡へと続く石北峠を目指しました。

石北峠は、今から29年前の1993年10月、バイクの免許を取って1年ほどで知識も経験も少ないまま、初めての北海道ツーリングに挑み、3シーズンのジャンバーにGパンという軽装で北見市から石北峠に向かい、寒さに震え、かじかんだ指の痛みに耐えながら、峠を越えたという思い出があり、以来、久しぶりに同じルートを走ることになりました。

国道39は真っ直ぐと西へと向かう片側2車線の立派は道路で、昔と同様、黙々と走るのみ・・・

峠の手前、温根湯の道の駅に立ち寄って、揚げじゃがを食べてエネ補充した後、いよいよ思い出の峠へと向かいました。

揚げじゃがの「じゃがべいくん』

北海道の峠は恐ろしい・・・

峠が近づき山岳ルートに入ると、道路は片側1車線になりましたが、整備された立派な道路が続いていました。

相変わらず雨は降り続いていましたが、予報通り、これから回復していくことを信じて走り続けました。

いよいよ峠が近づき、登り勾配がきつくなって来ると、道路の脇に峠の何合目かを示す看板が現れました。

【3合目付近】 雨足が一段と強くなり、「たまらんなぁ~」と思いつつ先へ・・・

【5合目付近】 雨はみぞれに変わり、「大丈夫かな~?」と不安に感じつつ、「峠を越えてしまえば・・・」という考えもあり、そのまま走行・・・

【7合目付近】 降りは一段と強くなり、雪っぽくなってきました。ジェットヘルのシールドにも雪がへばりついて、前が見えない状況になり、シールドを開けて眼鏡に付く雪を拭いながらの走行となりました。

道路はちょうどカーブが連続する地点にさしかかり、整備された道路の中央には分離帯があって、Uターンもできず、ピンチな状況に・・・

カーブを曲がり切って前方を見ると、道路は一面真っ白で「これは危険!」と判断・・・

 

幸い分離帯が切れ、対向車・後続車共に、全くいない状況だったので、スリップ・転倒に気を付けながらUターンし、登ってきた道路をゆっくりと下って行きました。

 

坂道を下りきった地点で、駐車帯と東屋を見つけ、そこに避難して雨宿り・・・

7合目からのUターン中に、雨に打たれたはずですが、バイクにはまだ雪が・・・

 

3合目から7合目までの5分ほどの間に、天候と路面が急変して、危うい状況に陥ったことに驚くと共に、転倒しなかったこと、車が来ていなくて良かったことを喜びつつ、ここまで無事に戻れたことに安堵しました。

これまでの春・秋の北海道ツーリングで、「峠は雪が降るかも・・・」という天気予報を何度も聞いていましたが、まさか今回雪で峠越えを撤退することになるとは・・・!

北海道の峠を甘く見ていました。

こうして、初ツーリングの時と同様、石北峠でまた忘れられない思い出となってしまいました。

 

意気消沈の復路

石北峠越えを雪で阻まれ、東屋で雨宿りしながら、この後どうするか検討しました。

雨はまだかなり降っており、すぐに天気が好転するとも思えず、ましてや峠の雪の状況がわからないので、待機して再チャレンジの考えは全く浮かびませんでした。

別のルートで旭川方面に向かうことも考えましたが、遠軽経由の国道242、333、450は未知のルートで距離もあり、峠もありそうなので断念・・・

この周辺のキャンプ場は下調べしておらず、適当なキャンプ地を探すのも大変なので、朝から走って来た国道39を網走方面に戻ることにしました。

峠のアタック中に、体に積もった雪が溶け、隙間から入り込んだ水でレインカバーの下のインナーグローブが濡れ、指先がかじかんでしまい、朝から雨の中を走って来た道を100kmほど戻ることは、体も気持ち的にもなかなか辛いものがありました。

 

12時過ぎに何とか美幌の街に到着・・・

ちょうど雨が上がり、少し青空も見えてきたので、ここから美幌峠を越えて屈斜路湖に向かい、当初の計画通り、今夜は和琴半島のキャンプ場に泊まることに決め、国道243を先に進みました。

~6日目②に続く~

2022GW北海道ツーリング ~5日目②~

お土産購入&発送

素朴な景色の広がる能取岬を再訪した後、自宅へのお土産を買うため、海沿いに道道76をさらに進み、網走の市内へと入りました。

バイク旅だとお土産を買って運ぶのは大変なので、海産物やお菓子などのお土産を、いろんなお店が集まった市場でまとめて購入し、一緒に自宅に発送するようにしていますが、網走ではそうした市場で買ったことがなかったので、あらかじめネットで検索して立ち寄りました。

しかし、市場に到着してみると、比較的新しいお店でしたが、中の店舗は少なく、少々ガッカリ・・・

他に検索して移動するのも面倒なので、店内を回り、海産物を中心にいくつかまとめ買いして自宅に発送しました。

合わせて、今晩のキャンプ飯の食材も調達・・・おまけ交渉も楽しみの1つですが、ここのお店はそんな雰囲気でなく、普通に買い物して終了・・・こちらもガッカリでした。

でも、これで自宅へのお土産の手配が完了したのでひと安心・・・こうして一人旅をさせてもらうには、お土産は重要なので、欠かすことはできません。

 

初めてのキャンプ地「呼人浦」へ

網走市内で買い出しを終え、時間はまだ少し早いですが、そのまま予定していたキャンプ地の網走湖畔「呼人浦キャンプ場」に移動しました。

このキャンプ場も、事前の調査で評判が良く、水場/トイレの設備はもちろん、湖畔でロケーションが良く、アプローチも良好、近くに日帰り入浴のできるホテルもあり、焚火台での焚火も可、バイクの乗り入れOKと条件は揃っており、しかも料金は無料・・・「いつか1度利用したい。」と思っていました。

北海道にはまだこうしたキャンプ場がたくさん残っているのは驚きで、旅人にとっては本当に有難いことです。

どんなキャンプ場かと期待しつつ、到着後、入り口のポールの間を通ってバイクはそのまま進入(事前に確認済み)・・・

湖畔のサイトは広く、先客のキャンパーは4~5組、バイクも数台のみで、湖岸に近い良さそうな場所をキープし、早速テントの設営に掛かりました。

湖畔に沿った広いキャンプ場・・・

まだ時間が早く、利用者は数組のみ・・・

バイクは乗り入れできるので便利。撮影も楽しめる・・・

テントの設営は16:40頃、完了・・・まだ時間が早いので、今のうちに温泉に行こうと、事前に調査済みの近くのホテルに向かいました。

結構立派なホテルで、「小汚い格好のおじさんライダーが入館できるかな?」と思いつつ駐車場に入ると、係りの人に「日帰り入浴は15時で終了」と言われ、予感的中・・・

近くのもう1軒の宿も入浴は終了しており、仕方がないので、スマホで周辺の温泉を検索・・・

隣の大空町女満別にまだ営業時間内の温泉を見つけ、15kmほど離れていましたが、急ぎバイクで向かいました。

 

体と共に心も癒された「ひまわりの湯」

到着した「ひまわりの湯」は、大空町町営の温泉で、農業構造改善センターの中にあるため、一般の旅行者向けといった感じは全くなく、「大丈夫かな?」と思いつつ受付へ・・・

受付のお兄さんは感じが良く、浴室のこと、ロッカーのことなど事細かく丁寧に説明をしてくれました。

脱衣所に入ると、すぐに地元農家のおじいさんが入って来て、話しかけてくれました。

会話の中で、私の「北海道」という言葉が「ホッカイロ」と聞こえるらしく、「北海道は冷えるから・・・」「カイロは便利・・・」と会話が何度も噛み合わず、苦笑しましたが、そんなおじいさんとの会話は楽しく、ほのぼのとした気分にさせてもらいました。

また、ここの温泉は源泉かけ流しで、肌がつるつるになり、少し熱めでしたが、本当にいい湯でした。

こうして巡り巡って穴場的な温泉に立ち寄ることになり、体も心も癒されてラッキーでした。

本当にいいお湯で、体も心も温まった!

またまた雨降り、そして夕焼け

温泉の近くにあったAコープに立ち寄り、ビールと明日の朝食などを買い出しを終えると、空には怪しげな雲が・・・バイクに跨り、キャンプ場へ急ぎました。

途中、薄く暗くなって小雨が降り始め、少し濡れながらもキャンプ場に到着・・・同時に湖畔越しに雲の切れ間から夕焼けが見え、前日のクッチャロ湖と同様、しばらく夕焼けの変化を眺め、撮影を楽しみました。

ぎりぎり夕焼けに間に合いました。

幸い陽の沈んだ頃、雨は上がり、風も無くなったので、夕食の準備に・・・こうして道内3泊目のキャンプの夜が始まりました。

 

3泊目のキャンプ飯は・・・

道内3泊目となるこの日の夕食は、網走市内でお土産と一緒に購入したカキ(3個)と、大きさにびっくりしたシジミ、ほたて天で、貝づくしのメニューになりました。

この日の食材・・・おかずは貝づくし

カキとほたて天は炭火を起こして焼き、大粒のシジミは持参したインスタントみそ汁でシジミ汁にしました。

定番のサッポロクラシックを飲みながら、カキやほたて天を焼き、炊きあがったご飯も加わって夕食は進んでいきました。

シジミのみそ汁はなかなかの出来で、汁の美味しさはもちろん、身が大きいので食べ応えがありました。

 

普段貝類はあまり好んで食べませんが、この日の貝づくしのメニューには大満足でした。

夕食がそろそろ終わるかという頃になって、再び強い雨が降り出したので、早々に片付けて、テントの中に避難・・・

北海道に来てからずっとこうした変わりやすい天候で雨に降られており、翌日の天気も不安に感じつつ、21時半を過ぎに就寝の準備へ・・・そして、床に就きました。

 

5日目(道内4日目)まとめ

道北オホーツクに面した浜頓別から海岸線を南下し、網走までやって来たこの日の走行距離は314km・・・ルートは単調だったので、実感よりも距離は走っていました。

午前中はずっと雨に降られ、風も強くて煽られるため、緊張の走行となりましたが、午後からは予想以上に天気が回復し、サロマ湖能取湖、能取岬の景観を楽しむことができ、温泉、キャンプ場も思っていた以上に素晴らしく、この日も満足の1日となりました。

最後に、この日の走行ルートを掲載しておきます。

2022.5.3 道内4日目のルート

 

2022GW北海道ツーリング ~5日目①~

白鳥の湖 クッチャロ湖の朝

道内2泊目のキャンプ地となったクッチャロ湖畔で朝を迎え、4:15に起床・・・

雨が本降りで、風も少しあり、予想外の天候でガッカリ・・・

スマホアプリで雨雲レーダーをチェックすると、雲はなく、昨日同様、当てにならない状況でした。

 

テントの中でお湯を沸かし、コーヒーを飲んだ後、昨日買っておいた菓子パンと野菜ジュースで朝食を済ませ、テント内の荷物から片付けを始めました。

愛用のESBITポケットコンロで湯沸かし

雨が小降りになったタイミングで、湖畔を散策・・・

ハクチョウなどの水鳥が多く飛来し、羽根を休めるクッチャロ湖は、28年前に立ち寄った時も、多くのハクチョウがいましたが、今回も出会うことができました。

この日の朝も天気は今ひとつ・・・

朝のうちはまだ静かに休んでいました。

ハクチョウは、昨夜は暗くなってからも鳴き声を交わしていましたが、朝のこの時間は、首を折り曲げ静かに休んでいました。

散策を終え、小雨の降る中、テントの撤収とバイクへの積み込みを開始・・・

終わった後、屋根のある場所で空の様子を眺めてきましたが、雲の切れ間はなく、雨が止む気配はないので、カッパを着込み、8:00頃キャンプ場を出発しました。

 

風雨の中の耐久走行

キャンプ場のある浜頓別町からは国道238を紋別、網走に向けて南下・・・

28年前にも猿払村から同じルートを南下しましたが、海岸線の単調な道が続き、紋別まで100km以上あるので、ひたすら走った思い出があります。

今回はさらに雨降りの中の走行で、さらに途中からは風も強まってバイクが煽られるようになり、緊張した走行が続きました。

耐久走行が続き、体が固まって疲れも感じられたので、キャンプ場を出発してから1時間半、90kmほど走ったところで、雄武町の道の駅に立ち寄りました。

バイクを降りると、予想以上に体がカチコチ・・・カッパを脱いで固まった体をほぐし、冷えた体を温めようと自販機を見ましたが、ホットの飲み物はなく、開店直後で準備中の店内カウンターでコーヒーを注文・・・しばらく待って出来上がったばかりの温かいコーヒーを飲んで体を癒しました。

 

晴天の紋別サロマ湖

雄武町の道の駅でホットコーヒーを飲んで復活した後、外に出ると雨が上がり、薄っすら陽射しが射し始めていました。

天気の回復の兆しが見えると、自然と元気が出て、再び紋別に向けて国道239を走り出しました。

 

紋別には10:40頃到着・・・給油を済ませ(燃費は40.73km/L)、休憩も兼ねて道の駅「オホーツク紋別」の近くにあるカニのハサミの巨大モニュメントに立ち寄り、記念撮影しました。

次々に人やバイク、車がやって来て、撮影のタイミングが難しい・・・

その後は青空の下、交通量の多くなった国道239を流れに乗ってさらに進み、湧別町を経てサロマ湖に・・・

サロマ湖では、人気の帆立バーガーを食べてみたくて、海産物直売所「北野水産」さんに立ち寄りました。

 

メニューを見ると、サーモンバーガーもあって気になってしまい、結局帆立バーガーと共に注文・・・

どちらも揚げたての帆立とサーモンのフライが入っていて、野菜も多く、ボリューム満点で美味しく、大満足でした。

このボリュームで帆立バーガー¥380、サーモンバーガー¥360「安い!」

外観は海産物の直売所、でも中ではバーガーや帆立カレーが食べられます。

能取岬再訪

バーガーを2個食べて満腹状態で、その上陽射しも強くなって少々暑くなってきたので、久しぶりにカッパの上着を脱いで、国道239を走り出しました。

サロマ湖の次は能取湖に到着しましたが、まだ時間は早いので、一旦国道を離れて湖岸に沿った道道76へと入り、能取岬を目指しました。

能取岬も28年前のツーリング時に立ち寄った懐かしい場所で、どんな風に変わっているのか、面影は残っているのか、楽しみにしながら先に進みました。

 

海沿い・林間のルートを抜けると、急に視界が開け、見覚えある黒白の岬の灯台が見え始め、牧草地の岬を囲むように海が広がり、なかなかの眺め・・・

距離は短いですが、いい感じのロケーション

灯台周りはさすがに整備されていて、立派なトイレと駐車場があり、昔1軒だけポツンとあったお店は無くなっていました。

整備が進み、昔の面影はなくなっていましたが、灯台だけは見覚えが・・・

そんなことを思い出しながら、バイクを降りて、遊歩道を歩き、灯台周りを散策・・・

遠くには知床半島の山々を眺めることができ、朝の出発時の天候を思えば、この天候の回復と景色は期待していなかったので大満足でした。

 

知床半島まで見渡すことができ、来て良かった~

~5日目②に続く~

2022GW北海道ツーリング ~4日目④~

天気急変「エサヌカ線」

猿払村の道の駅「さるふつ公園」で雨が弱くなるのを待っていたら15時を過ぎてしまい、残りの走行距離を考え、この日のキャンプ地は隣の浜頓別町にありクッチャロ湖畔キャンプ場としました。

キャンプ場に向かう前にもう一ヶ所、午前中に走った「オロロンライン」、先ほど走り終えた「白い道」と共に、今回の道北ツーリングで楽しみにしていた「猿払村道エサヌカ線」があり、国道238を分岐に気を付けながら走っていきました。

 

「もうそろそろかな?」と思っていると、わかりやすく看板が出ていて、それに従い国道を離れて左折・・・

低木のエリアを抜けると、熊笹の茂る原野と湿原のエリアとなって視界が開け、真っ直ぐな道がどこまでもが続く、北海道らしい絶景が展開しました。

さらに、このタイミングに合わせたかのように、先ほどまでの雨雲が流れて雲が切れ始め、青空と陽射しが照り始めました。

想像以上の絶景と想わぬ天気の好転に、気分は最高潮!!!

メットの中で「ウォーッ~」と叫びながら快走しました。

初めてのルートで想像以上の絶景!青空に感動!

急に陽射しも射し始めました。左には海が・・・

途中何度か、路肩の広くなった場所を見つけては、バイクを停めて撮影・・・やはり青空が背景だと、撮影していても気分が盛り上がります。

路面は濡れていますが、空は青空に・・・

前方も後方もただただ真っ直ぐな道・・・

合わせて、今回持参した360°カメラをハンドル部に固定して、動画撮影も楽しみました。

そしてここでも、ノシャップ岬で話をし、稚内防波堤ドーム、宗谷岬、白い道で再会した浜松のライダーを見かけ、同じ日ですが、何度も道内で再会するという”北海道ツーリングのあるある”を体験したのでした。

 

エサヌカ線の後半は、周りが牧草地となり、また違った絶景を見せてくれて大満足!

後半は牧草地に変化

牧草地の緑が鮮やか・・・

「ここを走れただけで、今回のツーリングに来た甲斐が!」そんな気分に・・・・

虹も出てきて感動していたのも束の間、10数kmのエサヌカ線の完走目前から急に雲が流れて来て、再び雨が降り始めたのでした。

北海道の広大な景色と天気の変わりやすさを体験する場面となりました。

 

キャンプ地クッチャロ湖へ

再び国道238に出て浜頓別の市街地へ・・・この日のキャンプ地とするクッチャロ湖に向かう前にAコープに立ち寄り、しっかり食材を買い出ししました。

16:45、クッチャロ湖畔キャンプ場に到着・・・早速管理棟で利用料¥400を払って手続きを済ませましたが、その直後から再び強い雨が・・・しばらく管理棟で雨宿りしました。

またしても雨・・・

雲を見る限り、しばらく降り続きそうで、スマホで雨雲レーダーをチェックしましたが雨雲はなく、「このエリアはしばらく雨は降りません」のメッセージ・・・

当てにならないので、雨が少し弱くなった頃を見て、バイクをサイトに移動し、テントを設営しました。

 

道内キャンプ2泊目の夜

テント設営後も雨は降ったり止んだりが続いていましたが、18時過ぎた頃から雨が止んで、雲の切れ間から湖畔越しに夕焼けをが少しだけ見ることができました。

テントの中で雨宿り、そして夕焼け・・・

サイトは広く、空いていました。

風もおさまり静かになったので、今のうちにと炭火を起こし、夕食の準備に取り掛かりりました。

前日は海産物中心だったので、この日はAコープで肉類を購入・・・豚ロース肉と鶏ささみを焼いて、持参した塩コショウを降った簡単な料理としました。

この日は肉料理。Aコープでツマミもいくつか購入。

ご飯が炊け、肉が焼けるまでの間は、買い込んだつまみ類を肴に定番のサッポロクラシックを飲みながら、この日1日、巡ったルート、出会ったシーンを思い浮かべ、喜びを噛みしめました。

焼いた肉は塩コショウだけ・・・キャンプでは何でも美味しく感じます。

食事を終えて21時過ぎ、少し早いですが睡魔が襲って来たので寝る準備を・・・

こうして、初めてのクッチャロ湖畔キャンプ場での夜は更け、床に就きました。

 

4日目(道内3日目)まとめ

道北ツーリングのメインとなったこの日、日本海側の初山別村からスタートし、オホーツク海側の浜頓別町まで240kmの走行となりました。

前日同様、天候が安定せず、雨やあられに降られましたが、「オロロンライン」「白い道」「エサヌカ線」と楽しみにしていたルートでは不思議と雨が上がり、時にも青空も現れ、気分良く走ることができました。

本当にラッキーで、満足感に満ちた1日になりました。

 

最後に、この日の走行ルートを掲載しておきます。

 

2022GW北海道ツーリング ~4日目③~

憧れと不安 ルート検討

昨年出掛けた北海道ツーリングの計画時点から、道北エリアには、

 ・ツーリングをはじめ、訪れた回数が少ない。

 ・15年ほど訪れていないので久しぶりに走ってみたい。

 ・未知のルート、ポイント、キャンプ場などがたくさんある。

などの理由でずっと憧れていました。

中でも、宗谷岬の海沿いから離れた宗谷丘陵のエリアは足を踏み入れたことはなく、テレビや雑誌で観るたびに思いは強くなり、特にホタテの貝殻を砕いて敷き詰めた「白い道」は、昔にはなかったルートで、今回のツーリングでは是非走りたいと思っていました。

しかし、この日の天候の変化と直前までの雨、荷物満載のソロツーリング、前日の立ちゴケなどを考えると未知のルートへの不安は募り、岬で昼食のラーメンを食べている最中も迷っていました。

食後、バイクの所に戻ると、雨は止んでおり、ふと見ると、ノシャップ岬で話をし、稚内防波堤ドームでもすれ違ったは浜松のライダーが宗谷丘陵に続く坂道を駆け上がっていくのが見えました。

その姿を見て一気に迷いは消え、「自分も!」という気になって岬を出発したのでした。

 

シェルロード「白い道」へ

岬の駐車場から丘陵の上にある宗谷岬公園への道は、予想以上に旧な坂道で、下って来る車とカーブですれ違う際、減速して少し「ヒヤッ!」としましたが、何とかクリア・・・

公園を過ぎると、観光客は減り、前方には延々と続く丘と曇った空、後方にはどんより鉛色の海と岬の景色が拡がりました。

今回のツーリングで初めて未踏のルート/エリアに踏み込んだので、自ずと気分は高まり、アップダウンの続く丘陵地の道を進んで行きました。

道幅は狭いものの、舗装はされているので、脇見に気を付けながら走行・・・幸い「白い道」への案内板が随所に設置されていたので、迷うことなく進むことができました。

丘が延々と続き、風力発電のプロペラが点在

「白い道」の案内板があり、助かりました。

そして、いよいよ「白い道」の起点に到達!

「白い道」がここからスタートです

ホタテの貝殻の道はフラットでしたが、転倒しないようにスピードを抑え気味に進みました。

フラットですが、道幅が狭いので注意しながら走行

雨はちょうど止んでいて助かりました

道路脇には一部残雪もあり、熊笹や牧草地の草も緑ではないので、白い道と周辺の緑のコントラストは期待できませんでしたが、それでも周辺の丘陵と遠くの海を望む景色は素晴らしく、3km弱のこの区間を存分に楽しむことができました。

道幅が狭いので、路肩に停めて撮影。牧草地へは進入禁止。

後半は海を遠くに眺めての走行

走り終えてすぐに、「今度は緑のきれいな時期の晴れた日に・・・」と思わせてくれるそんなルートでした。

 

オホーツク海岸ルートへ

「白い道」の終点から国道238に出て、再び宗谷岬を経由して、今後はオホーツク海に沿って南下するルートに変わりました。

しばらくは怪しい曇り空の下、時折雨がパラつく程度でしたが、猿払村に入った頃から雨が本降りになり、たまらず、雨宿りのため、道の駅「さるふつ公園」に逃げ込みました。

ここ猿払公園は、28年前の1994年GWにも立ち寄った思い出の場所・・・

自身2度目の北海道ツーリングで、しかも初めてのキャンプツーリングでよくわからないまま、その日到着した小樽港から海岸線ルートで約500km走り、夕方この公園にたどり着いた時には疲れと寒さでクタクタでした。

予定していたキャンプ場の案内が見当たらず、閉店間際の売店のおばちゃんに尋ねたところ、「この公園の芝生の敷地全部がキャンプ場で無料だよ。」と教えてもらい、さらに「今夜は寒くなるから、あの丸太小屋を使っていいよ。」と紹介されて、ご好意に甘えた場所・・・

1994年のツーリングの時に借りた小屋。朝、扉を開けるとオホーツクの海から朝日が・・・

当時は道の駅ではなく、再訪した今回、当時の売店や丸太小屋はなく、当時の面影はありませんでしたが、そんな昔のツーリングでのシーンを思い浮かべながら、雨が弱まるのを待ったのでした。

 

~4日目④に続く~