最終日の朝は日の出から・・・
最終日の朝は4時に起床・・・キャンプではいつも日の出前に自然と目が覚めてしまうので不思議です。
外は既に明るくなり始めており、日の出を見るために、音を立てないように静かに身支度して、丘の上までゆっくりと歩いて行きました。
太陽がどこから登るのか、わからないまま、待ち構えていると、エゾリスが1匹、別の場所に移動するため、地面に降りて走り去って行きました(急いで写真を撮りましたが、小さくしか写っておらず残念・・・)。
今回のツーリングでも、野生動物を何度か見かけ、北海道の自然の豊かさをあらためて感じましたが、キャンプ場や市街地など、人間の生活圏の近くでの目撃が気になるところです。
・キタキツネ(初山別村みさき台公園キャンプ場)
・キタキツネ(苫小牧フェリーターミナル近くの原野)
さて、日の出は4:30過ぎ、予想よりもかなり北側の山影から太陽が顔を出し、空がオレンジ色に染まっていきました。
この日も前日に続いて雲のない快晴で、大雪山系は勿論、南は富良野市の先の芦別岳の方まで眺めることができ、これから出会うツーリングシーンへの期待が膨らみました。
朝食&ルート検討
日の出を眺め、撮影を楽しんだ後、テントサイトに戻り、朝食を・・・
前日に買い出しした菓子パンと野菜ジュース、それにコーヒーは今回のツーリングでもお決まりのパターンでした。
最終日のこの日は、17時までにフェリー乗船手続きを済ませる必要があり、苫小牧への移動を考えると、昼には富良野を発つことになるため、午前中のルートを検討しました。
久しぶりに麓郷周辺の丘巡りも考えましたが、これだけの好天で山の景色が素晴らしいので、まずは、山の懐深く、十勝岳温泉を目指すことにしました。
十勝岳の懐へ・・・
テントを撤収し、キャンプ場のリヤカーに荷物を積んで、駐輪場に運び、バイクに荷物を固定して出発の準備完了・・・
大阪からジムニーでやって来たというご夫婦のキャンパーさんや室蘭の年配ライダーさんと話し込んでしまい、少し遅くなりましたが8時過ぎにキャンプ場を出発・・・
ちなみに大阪のご夫婦は、4/29敦賀発のフェリーが一緒だったようで、私のセローの積載を見て憶えていたとか・・・北海道をツーリングするといろんな人に出会い、いろんなところで繋がることがあり、不思議です。
キャンプ場を出て、まずはホクレンにて給油(燃費43.0km/L)を済ませ、十勝岳温泉へと通じるキャンプ場前の道道291を進みました。
走り出して早々、前方には残雪を抱いた十勝岳をはじめとする山々が横たわり、気分は最高・・・
このルートはこれまで何度か走っていますが、この時期にこれだけの景色に出会ったことはなく、本当にラッキーです。
そんな景色を眺めながら先に進むと、次第に登り勾配がきつくなり、カーブが連続する山岳ルートへと変化・・・
眼下に美瑛・上富良野の景色を見下ろすようになった頃、終点となる十勝岳温泉に到着しました。
標高1280mにある十勝岳温泉「凌雲閣」には絶景の露天風呂があり、北海道初ツーリングの29年前にも立ち寄った場所・・・
久しぶりに訪れ、周りの駐車場が整備されて少し様子が変っていましたが、温泉横から見上げる山の景色は健在で、まだ雪の多く残る山の景色を写真に収めました。
ここ十勝岳温泉まで、きれいに除雪されていて雪の影響はなく、陽射しのおかげか標高の割に寒く感じることもなかったので、絶景ルートを楽しむことができました。
時間があれば、久しぶりに温泉に入っていきたいところでしたが、フェリー乗船のため苫小牧への移動を考えると、気持ちに余裕がなく、先を急ぐことにし、登って来たルートを戻りました。
富良野駅へ
十勝岳温泉からの下りは、ミラーに写る残雪の山容が気になり、名残惜しく、何度か路肩にバイクを停め、写真に収めました。
上富良野の街に近づいたところで、富良野市方面を目指し道道291を離れ、広域農道へ・・・
この農道は富良野市の中心に向けて真っ直ぐに伸びる直線道路で、お気に入りのルートですが、この日はこの晴天のおかげで、背後に残雪の富良野西岳、芦別岳が見え、眺めが最高!
「このルート、山が見えるとこんな景色なんだ!」と感動し、思わずバイクを停めて、夢中でシャッターを切りました。
その後、道道298へと移動・・・
途中、麓郷へと通じるルートに入るつもりでしたが、先ほどの絶景に興奮していたのか、分岐を見落とし、そのまま真っ直ぐ走行・・・
しばらくして気が付きましたが、既に満たされた気分になっていて、麓郷へのルート修正は行わず、このままJR富良野駅を目指すことにしました。
~8日目②に続く~