1997年、毎年恒例(4年連続)になっていたGWの北海道ツーリングに旅立ちました。知らないうちに北海道ツーリングは7度目になったものの、まだまだ行ったことのない場所は多く、この年は7泊8日(道内4泊5日)と比較的長い休みになったので、未知のルートを織り交ぜて計画し、期待を胸に出発しました。そして同時に、妻と知り合って間もない頃でもあり、「もしかしたら、これが独身最後のツーリングになるかも・・・」という思いを抱いての旅でした。
北海道への往路は、舞鶴から小樽へのフェリーを利用。乗船するバイクは20台弱で、初めてのフェリーを利用した頃から年々減っていくのが気になりました。小樽へは23:30出港、翌々日の4:00着港の約28時間の船旅で、2日目は1日中フェリーの中で過ごすことになるのですが、フェリーの旅もさすがに慣れてきて、読書したり、昼寝したりして、のんびりと過ごしました。
3日目の早朝4時、小樽港に着岸。フェリーから下船するとちょうど薄っすらと明るくなり始め、はやる気持ちを抑えて、事故のないように気を引き締めてバイクを走らせました。まずは海岸線のルートをとり、石狩町を経て増毛へ。映画のロケで使われた増毛駅を休憩がてら見学後、今度は海岸線を離れて留萌、和寒を経由し、三浦綾子の小説の舞台となった「塩狩峠」に立ち寄り、旭川へと出ました。
旭川からは層雲峡、石北峠を経て、この日の目的地屈斜路湖を目指しましたが、このルートは初めての北海道ツーリングで寒さに耐えながら走った道であり、その頃のことを思い出しながら走り続けました。途中、層雲峡で昼食(ラーメン)、藻琴山で温泉に入って体を休め、17時頃美幌峠に到着。初ツーリング以来の再訪でしたが、屈斜路湖を見下ろす絶景は何度見ても感動ものでした。峠の後、湖に突き出る和琴半島のキャンプ場に移動。この日の走行距離は自己最高の540キロで、さすがに疲れました。
和琴半島キャンプ場は湖岸に面したサイトでロケーションは抜群(写真1枚目)。すぐ近くに無料の温泉もあり、またエゾシカがすぐ近くに現れるなど、ワイルドさも備え、これまでに利用したキャンプ場の中でもかなり上位の印象的なキャンプ地になりました。この日の夜は、居合わせたライダー達と酒を飲んで語り合い、初日から好スタートを切ることができました。
翌日は早朝に無料の温泉を楽しんだ後、知床を目指して7時にキャンプ場を出発。途中、養老牛温泉に立ち寄り、川岸に湧く無料の露天風呂「からまつの湯」に入り、続いて裏摩周の展望台で、タイミング良く雲が切れて晴れ渡った摩周湖を眺望しました。しかし、知床半島に近づくに連れて天気は急変、一気にひんやりとした空気に包まれ、ガスに覆われてしまいました。幸い雨にはならなかったものの、知床ではあいにくの曇り空。知床五湖ではバイクを降りてまだ残雪の多い遊歩道を散策し、湖と知床連山の景色を楽しみました(写真2枚目)。
知床五湖の後は、この日冬季閉鎖の解除されたばかりの知床横断道路を走り、知床峠へ。あいにく雲がかかって羅臼岳の眺望は望めなかったものの、思い出の看板の前で記念撮影を済ませました(写真3枚目)。峠をウトロから羅臼側へと進み、この日、3回目となる無料の露天風呂「熊の湯」に入った後、まだ時間が早く、知床半島の天候が今ひとつということもあり、次の予定地である野付半島に向うことにしました。
野付半島はまだ訪れたことのない場所で、海流によって運ばれた砂が堆積して嘴(くちばし)のような形状でできた半島(砂嘴「さし」)で、このツーリングで楽しみにしていた場所。半島の先端にある「トドワラ」は立ち枯れしたトド松が並んで変った景色を作り出しており、バイクを降りて遊歩道を散策しました(写真4枚目)。
トドワラの後は、細い半島のルートを再び戻り、この日の宿泊地とした尾岱沼のキャンプ場へ(写真5枚目)。このキャンプ場は海岸沿いにあり、ロケーションは良好。サイトもきれいに整備されていて、管理人のおばちゃんの愛想が良く、2日続けてキャンプ場に恵まれた気分でした。翌朝は海岸線からのぼる朝陽を眺めることができ、いつものようにシェラカップの水をエスビット(Esbit)のポケットコンロ(固形燃料)で沸かしてコーヒーを作り、至福の時を過ごしました(写真6枚目)。
旅の5日目は、尾岱沼から根室半島の先端 納沙布岬を目指しました。この日は朝から快晴で、海の向こうに雪の残る知床半島の山々を眺めながら走ることができ気分は最高でした(写真7枚目)。初めて訪れる納沙布岬は、本土最東端の地。旅をしているとついつい「最○端」という地を訪れたくなるもので、これでまた1つ東の端をクリアしたのでした。
旅の続きは後編にて・・・
北海道への往路は、舞鶴から小樽へのフェリーを利用。乗船するバイクは20台弱で、初めてのフェリーを利用した頃から年々減っていくのが気になりました。小樽へは23:30出港、翌々日の4:00着港の約28時間の船旅で、2日目は1日中フェリーの中で過ごすことになるのですが、フェリーの旅もさすがに慣れてきて、読書したり、昼寝したりして、のんびりと過ごしました。
3日目の早朝4時、小樽港に着岸。フェリーから下船するとちょうど薄っすらと明るくなり始め、はやる気持ちを抑えて、事故のないように気を引き締めてバイクを走らせました。まずは海岸線のルートをとり、石狩町を経て増毛へ。映画のロケで使われた増毛駅を休憩がてら見学後、今度は海岸線を離れて留萌、和寒を経由し、三浦綾子の小説の舞台となった「塩狩峠」に立ち寄り、旭川へと出ました。
旭川からは層雲峡、石北峠を経て、この日の目的地屈斜路湖を目指しましたが、このルートは初めての北海道ツーリングで寒さに耐えながら走った道であり、その頃のことを思い出しながら走り続けました。途中、層雲峡で昼食(ラーメン)、藻琴山で温泉に入って体を休め、17時頃美幌峠に到着。初ツーリング以来の再訪でしたが、屈斜路湖を見下ろす絶景は何度見ても感動ものでした。峠の後、湖に突き出る和琴半島のキャンプ場に移動。この日の走行距離は自己最高の540キロで、さすがに疲れました。
和琴半島キャンプ場は湖岸に面したサイトでロケーションは抜群(写真1枚目)。すぐ近くに無料の温泉もあり、またエゾシカがすぐ近くに現れるなど、ワイルドさも備え、これまでに利用したキャンプ場の中でもかなり上位の印象的なキャンプ地になりました。この日の夜は、居合わせたライダー達と酒を飲んで語り合い、初日から好スタートを切ることができました。
翌日は早朝に無料の温泉を楽しんだ後、知床を目指して7時にキャンプ場を出発。途中、養老牛温泉に立ち寄り、川岸に湧く無料の露天風呂「からまつの湯」に入り、続いて裏摩周の展望台で、タイミング良く雲が切れて晴れ渡った摩周湖を眺望しました。しかし、知床半島に近づくに連れて天気は急変、一気にひんやりとした空気に包まれ、ガスに覆われてしまいました。幸い雨にはならなかったものの、知床ではあいにくの曇り空。知床五湖ではバイクを降りてまだ残雪の多い遊歩道を散策し、湖と知床連山の景色を楽しみました(写真2枚目)。
知床五湖の後は、この日冬季閉鎖の解除されたばかりの知床横断道路を走り、知床峠へ。あいにく雲がかかって羅臼岳の眺望は望めなかったものの、思い出の看板の前で記念撮影を済ませました(写真3枚目)。峠をウトロから羅臼側へと進み、この日、3回目となる無料の露天風呂「熊の湯」に入った後、まだ時間が早く、知床半島の天候が今ひとつということもあり、次の予定地である野付半島に向うことにしました。
野付半島はまだ訪れたことのない場所で、海流によって運ばれた砂が堆積して嘴(くちばし)のような形状でできた半島(砂嘴「さし」)で、このツーリングで楽しみにしていた場所。半島の先端にある「トドワラ」は立ち枯れしたトド松が並んで変った景色を作り出しており、バイクを降りて遊歩道を散策しました(写真4枚目)。
トドワラの後は、細い半島のルートを再び戻り、この日の宿泊地とした尾岱沼のキャンプ場へ(写真5枚目)。このキャンプ場は海岸沿いにあり、ロケーションは良好。サイトもきれいに整備されていて、管理人のおばちゃんの愛想が良く、2日続けてキャンプ場に恵まれた気分でした。翌朝は海岸線からのぼる朝陽を眺めることができ、いつものようにシェラカップの水をエスビット(Esbit)のポケットコンロ(固形燃料)で沸かしてコーヒーを作り、至福の時を過ごしました(写真6枚目)。
旅の5日目は、尾岱沼から根室半島の先端 納沙布岬を目指しました。この日は朝から快晴で、海の向こうに雪の残る知床半島の山々を眺めながら走ることができ気分は最高でした(写真7枚目)。初めて訪れる納沙布岬は、本土最東端の地。旅をしているとついつい「最○端」という地を訪れたくなるもので、これでまた1つ東の端をクリアしたのでした。
旅の続きは後編にて・・・