強風の中の目覚め
ツーリング7日目、道内5日目は、初めて利用したクリオネキャンプ場で朝を迎えました。
夜中に冷え込んで何度か目が覚めて、カイロを取り出して対応し(持参温度計では最低5.1℃を示していた)、すぐに眠りに就いていたのですが、4時過ぎにゴーッという風の音で目が覚めました。
前夜調べた天気予報では、快晴で風速は4mほどだったのですが、周辺の防風林にぶつかり、凄まじい音をたてる風はかなりの強風・・・
予報に反するものの、テントから空を見上げると快晴は間違いなさそうで、この日14年ぶりに知床の地に足を踏み入れることを思うと、気持ちは高ぶるばかりでした。
管理棟のトイレに行った後、知床連山の方向から陽が昇り始めているのに気付き、急いで駆け出して撮影・・・
その後、テントに戻り、セコマの惣菜パン(ちくわパン)と野菜ジュース、そしてカフェオレを飲んで朝食としました。
5時過ぎから、水筒で持参するコーヒー用のお湯を沸かしながら、片付けを開始・・・
テント撤収時もあい変らず強風が吹き続け、苦労しながらも完了しました。
フリーサイト内は草が伸び、地面が緩いので、バイクが倒れる恐れがあり、敷地内の道路に移動して荷物を固定・・・
強風でバイクが煽られるので、モバイルテントの陰にバイクを置いて、風除けしながら出発の準備をしました。
天に続く道
強風の影響で、出発の準備が遅れ、キャンプ場は7:45に出発・・・
いよいよ知床の地へ足を踏み入れることになり、気持ちは高ぶるものの、この日から開通の知床横断道路は9:30から通行可で、1時間もあれば到着するので、その前にずっと行って見たかった「天に続く道」に立ち寄ることにしました。
キャンプ場から国道334号に出て、あとは直進した先が目的地なのですが、斜里岳から裾野に沿って吹き降ろして来る風が厄介で、荷物満載のバイクが何度も路肩に押し出されそうになり、神経を使う走行になりました。
8:05、到着した「天に続く道」のスタート地点は、駐車スペースは用意されているものの、直線道路や案内板を撮影するポイントは微妙に傾斜があり、ちょっと心配・・・
気にしながら撮影を始めると、不意の突風でバイクがぐらつき、慌てて押さえる場面も・・・
その後、次々訪れる観光客で、撮影ポイントは順番待ちの状況になり、じっくり撮影とはいかず、バイクを移動させようとした際には、バイクが傾き過ぎて立ちゴケ寸前に・・・
何とか踏ん張って立て直ししました。
強風と傾斜、観光客で撮影を十分に楽しむことはできませんでしたが、天候はまずまずで、名前の通り天まで続くような直線道路を見渡すことができたことを喜び、次の目的地を目指して、いよいよ知床半島に入り込んでいきました。
ウトロに向けて
「天に続く道」を発って、国道334号へと戻り、しばらくは風を気にしながらの走行になりましたが、崖際の海岸線ルートになってからは、風の影響は弱まって気にならなくなり、ウトロへと通じる懐かしいルートを楽しむことができました。
途中、オシンコシンの滝に立ち寄り、バイクを停めて、サクッと滝を見学・撮影・・・その後、ウトロへと向かいました。
ウトロの道の駅「うとろ・シリエトク」には9:00に到着・・・
14年ぶりの再訪で、昔の記憶を思い出しながら、建物や道路が整備されて綺麗になったウトロの街を眺めつつ、バイクを降りて、しばし休憩しました。