久しぶりの知床
ツーリング7日目、道内5日目となる5/2は、運良く知床横断道路の冬期閉鎖が解除され、開通初日となり、2011年以来14年ぶりに知床半島を訪れ、横断道路の片側入口であるウトロまでやって来ました。
道の駅で休憩しながら、9:30からの開通を待ちつつ、この後のルートを検討・・・
峠に向かう前に、知床五湖に立ち寄り、散策することも考えましたが、五湖までの往復と散策の時間、観光客の混雑を考えると、今ひとつ気分が上がらず、このまま峠越えを目指すことにしました。
晴天で暖かく(バック内の温度計は18℃)、これから向かう峠での絶景に期待しつつ、9:40、道の駅を出発しました。
念願の知床峠へ
国道334号を再び走り出し、ウトロの街を抜けると前方に羅臼岳が現れましたが、頂上付近は雲に覆われていました。
今朝、日の出の時には雲一つなく、知床連山の全容が見えたのに、ショック・・・
ただ、頂上付近は風があるのか雲は流れていたので、峠では雲の切れ間から景色が眺められると信じて先に進みました。
知床横断道路は整備が行き届き、山岳道路にしては道幅も広いのですが、バイクを停めて写真を撮るようなパーキングはほとんどなく、停車することもできないまま、知床の原生林の中のルートを駆け上って行きました。
本来なら、正面に残雪の羅臼岳を見ながら走るはずだったのに、見えるのは雲で覆われた山容・・・
さらに途中からは、雲の中へと入り、周りは真っ白になり、おもけに時折強風も吹き付け、ちょっと危ない状態に・・・
メットのシールドは曇り、その中の眼鏡も曇って、益々視界が危うくなり、対向車と強風に気を配りつつ、事故らないように慎重に進みました。
肝を冷やしながらも何とか峠の駐車場に到着・・・
思っていた以上に、車が多く、真っ白で視界がきかない中、バイクを停めて、とりあえず散策・・・
知床峠の石碑や町名看板などを記念撮影していると、開通初日のためか、テレビの取材陣が居て、NHKのインタービューを受けましたが、緊張走行で憔悴し、寒さで鼻水も垂れているような状況で、「絶対放送に使えないよな。」と思いながら、対応したのでした。
羅臼側へ
ウトロでの晴天が嘘のような強風と寒さ、そして周りが真っ白で視界のきかない雲の中の知床峠をあとに、今度は国道を羅臼に向けて下って行きました。
視界の悪さと強風はあい変らずでしたが、後続の車は少なかったので、自分のペースで進むことができました。
かなり進んで標高が低くなると、風も収まってきたのですが、上空の雲が切れる気配は全くなく、どうやら羅臼側は曇天のよう・・・
天気予報では晴れのはずだったので、期待外れとなってしまいました。
羅臼の街の手前には「熊の湯」の露天風呂と「羅臼温泉野営場」が・・・
久しぶりに知床に来たので、このキャンプ場に宿泊して、熊の湯にも入ってゆっくりしたいところですが、残念ながらキャンプ場の営業は6月中旬から・・・
温泉だけ利用するにも、この時期のツーリングではしっかり着込んでいるので、温泉に入るのは億劫になり、結局そのまま素通りしました。
羅臼の街も14年ぶりでしたが、あまり変化はなく、ブランクを感じない懐かしさがありました。
この日の宿泊予定地である尾岱沼へは、右折して国道335号を進むのですが、ここでは一旦左折して、半島のさらに先端側に向けて進むことにしました。
目的地は二ツ岩のキャンプ場・・・
ツーリングマップにはキャンプ場のマークがあるのですが、私の愛用している「北海道キャンピングガイド」には載っておらず、ネットで検索しても詳細が不明のため、直接現場を見に行くことにしたのでした。
もし営業してるようであれば、今後GWのツーリングを計画する際に、知床の宿泊候補地にできると思っていたのですが、実際に現地に行くと、キャンプ中のテントがありました。
道路の脇、海岸沿いのサイトは国後島を遠望することができ、なかなかワイルドな感じでしたが、「いつか利用することがあれば・・・」と思いつつ、Uターンして羅臼の街へと戻ったのでした。