がん保険の見直し
6月に前立腺癌と告知され、7月に根治を目指して全摘出の手術を受けました。
人生で初めての入院/手術となり、高額な費用も発生しましたが、高額療養費の払い戻しや加入していた県民共済の共済金を申請をして、費用を補ってきました。
さらに、私の場合、最初に就職した会社でがん保険に団体加入していたので、そちらも証明書類を揃えて8/29に申請書を郵送し、審査が完了して9/11に給付金が振り込まれました。
加入当時は、がん保険の詳細もわからないまま、周りの同僚が入っているので・・という気分で申し込み、まさか将来自分が癌になって、この保険を使うことになるとは思ってもいませんでした。
加入年齢が若かったため、保険料も月1700円と負担は少なかったこともあり(その後、保険商品の切り替えや退社で保険料は2360円、2520円とアップ)、あまり気にしていませんでした。
昨年、還暦を迎えましたが、2~3年ほど前から、がん保険会社から、新しいがん保険の案内資料が数ヶ月おきに郵送されてくるようになっていました。
確かに近年の医療技術の進化により、がん治療は変化し、ひと昔前の入院・手術から、放射線治療や抗がん剤治療が主流になりつつあり、保険の適用されない先進医療も増えていることは、不勉強な私でも知っており、昔から加入しているがん保険は、現代にマッチしていないことは感じていました。
保険会社からは、郵送だけでなく、週末に資料の受け取り確認と内容説明の電話が掛かって来るようになり、正直鬱陶しいと思っていたのですが、一昨年の秋に電話があった際、新しいがん保険の案内があり、「資料だけなら・・・」となぜか郵送を承諾・・・
その後、週末に資料説明の電話を受ける中で、従来から加入していたがん保険が、掛け捨てではなく、解約払戻金があることを知りました。
この年齢で、がん保険の見直しを行うと、保険料はアップせざるを得ないのですが、解約払戻金が88万円ほどあると聞き、
①「条件付き解約」:現代にマッチした新しい保険に切り替え
②「追加契約」:現在の保険はそのままで、新しい保険を追加
を検討する気になりました。
新しい保険の保険料を試算すると、月7906円と高く、かなりの負担増になるため躊躇していると、現在の保険(保険料2520円)を解約し、払戻金を引き当てて新しい保険に切り替えることを薦められました。
しかし、
・65歳の定年までは現役で働くこと
・次男が大学院に進学し、あと2年は備えておかないと・・・
と考え、古いがん保険はそのまま残し、新しいがん保険を追加することにし、昨年1月から契約したのでした。
がん保険給付金
昨年1月から新しくがん保険を追加したことで、今回2つの保険で給付金を申請し、9/11に入金を確認しました。
◆古いがん保険 給付金総額 : ¥2,270,373
①診断給付金 : ¥2,000,000 (初回のみ)
②入院給付金 : ¥270,000(¥30,000/日)
③利息 : ¥373
◆新しいがん保険 給付金総額 : ¥380,062
①診断給付金 : ¥250,000
②入院給付金 : ¥45,000(¥5,000/日)
③通院給付金 : ¥25,000(¥5,000/回)
④利息 : ¥62
今回申請に際して、それまで全く気にしていなかった古いがん保険の保障内容を確認して、給付金額が多いのにびっくり・・・
昨年1月のがん保険見直しの際に、古いがん保険を解約しなくて本当に良かったと思いました。
また、今回早期に癌を発見できたので、診断給付金は満額を受給・・・65歳以上だと半額になっていました。
古いがん保険は入院/手術時の保障が手厚く、入院給付金も1日につき3万円というのも有難かった。
ちなみに、23歳の時に加入した古いがん保険の現在までの払込保険料の総額は、約105万円なので、倍以上の給付を受け、元は取った状況です。
(癌になって、元が取れたと喜んでいてはいけませんが・・・)
新しいがん保険は、昨年1月に契約し、保険料は総額15万円ほどしか支払っていませんが、その倍以上の給付金を受給・・・
現代のがん治療にマッチした保障内容のため、診断・入院給付金は少ないものの、通院給付金が支給・・・
生検の結果、癌が確定した日から手術までの通院5回分が支給され、退院後1年間の通院も保障されるので、1年後にまた申請することになりそうです。
今後を見据えて・・・
7月の前立腺摘出の手術で、限局性の癌を除去したことで、今後再発はないと思っていますが、万一の場合は、おそらく通院治療になるので、新しいがん保険で保障を受けることになるかと思います。
自分の場合、社会人になった時に訳も分からず、がん保険に加入し、たまたま昨年見直しして、保険を追加したことで、手厚い保障、給付を受けることができました。
また、単独の医療保険には加入していませんでしたが、これまで大きな病気や入院などなく、無事に過ごせてこれたこと、そして、初めての大きな病気が癌で、たまたまがん保険には加入していたことは、運が良かったと思います。
今後の人生、癌との付き合いがどうなっていくかわかりませんが、今回の給付は、リタイヤ後に年金生活に入った時の生活の糧、今後のがん保険の保険料への引き当て、65歳以降にさらに手薄となる県民共済の医療保障の補充として活用することになると考えています。