ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

2022GW北海道ツーリング ~4日目②~

延々と続く何もない道

天塩から続く道道106、通称「オロロンライン」は、民家や建物がほとんどなく、ただサロベツの原野と海と利尻の島影、そして広い空があるだけの道・・・ 

そんな道が稚内まで50kmほど延々と続いています。

こんな道が50キロも続くかと思うとワクワクします

オロロンラインは波打ち際を見ながらの海沿いを走ったり、少し内陸に入って原野を貫いたりと、何もないながらも変化があり、国内の他の場所にはないルートということもあり、気分は自然と上がっていきました。

左側に海と雲の切れ間に利尻富士を見ながら走行

サロベツの原野を走行。空は少し明るくなり、気分も高揚。

ジャケットの上にカッパを着て、着膨れ状態で走行

こんな天候にも関わらず、すれ違うライダーの数は多く、YAEHのサインを交わして走りました。

今回のツーリングでは28年前のように快晴という訳にはいきませんでしたが、直前に降られた雨/あられが止んだ後、雲の切れ間から青空がのぞくくらいまで回復してくれました。

28年前(1994年GW)のオロロンラインとサロベツ原野(愛車はセロー225S)

こんな最高のルートも興奮して走っているとあっと言う間で、前方にノシャップ岬のある小高い丘の半島が見え始めると終わりとなります。

半島に入った頃から、再び空気がひんやりして雨が降り始めましたが、雨の止んだタイミングでオロロンラインを走れたことに感謝!・・・本当にラッキーでした。

 

ノシャップ岬再訪

オロロンライン完走の疲れを癒すため、前回同様、半島の先端「ノシャップ岬」に立ち寄りました。

ノシャップ岬は最北端の宗谷岬と比べると知名度は低いですが、先端好きのライダー達にとっては立ち寄ってみたい場所・・・岬の駐車場に入ると、バイクが数台停まっていました。

岬周辺は整備が進んでいましたが、灯台と水族館は昔の面影が残っており、岬の看板と数軒のお店があるだけの静かな風景に懐かしい記憶が蘇りました。

懐かしさからか、普段自分の姿は撮影しないのですが・・・

バイクを降り、懐かしの看板横に立って撮影した後、土産をチェックしバイクに戻ると、隣にいた浜松のライダーに声を掛けられました。

陸路、静岡から青森まで自走し、北海道に渡って来たという彼としばらく話をした後、「またどこかで会うかも・・・」と言って別れました(この後、このライダーとは道北のポイントで何度も会うことに・・・)。

 

最北端の地「宗谷岬

ノシャップ岬からは稚内の街に移動すると、急に雲が切れ、陽が射し始めました(今回の北海道で初めての陽射しかも・・・)。

折角なので港の「防波堤ドーム」に立ち寄ると、先ほど別れたばかりの浜松のライダーと再会・・・

入れ違いに同じポイントで記念撮影した後、給油(燃費は42.21km/L )を済ませ、国道238でいよいよ最北端の地「宗谷岬」を目指しました。

稚内に来たら必ず立ち寄る場所

稚内からはしばらくは、先行するトラックの舞い上げる水しぶきを浴びながらの走行となり、その後今度は再び雨が降り始め、晴れ間が続くと期待しただけに少々トーンダウン・・・それでもなんとか12:30、宗谷岬に到着しました。

昨年の北海道ツーリングで果たせなかった道北のリベンジとなり、「久しぶりにようやく来れた!」というのが実感でした。

最北端の碑を背景に・・・

宗谷岬は1994年GWツーリングと1996年元旦(この時は残念ながらバイクではなく、列車&バス利用のひとり旅)以来で、自身3回目となりますが、本当に久しぶり・・・

でも、最北端の碑や周辺のお土産店、食堂にはまだ昔の面影が残っており、懐かしく感じました。

1996年元旦時の写真と比較すると、昔の面影を残しつつ、改装して頂いているのがわかります。

カッパを脱いで、ちょうどお昼時だったので、道路沿いのお店のうちの1軒で、オススメの「ほたてラーメン」を食べて、午後からのルートを検討しました。

ほたてラーメン(¥900)のスープが美味しく、温まりました

 

~4日目③に続く~

2022GW北海道ツーリング ~4日目①~

キャンプ場での朝

今回最初のキャンプの夜、歳のせいかトイレが近くなり、2時過ぎに目覚めてしまい、真っ暗な中トイレへ・・・

雨も降っておらず、風もなく、静かな夜でした。

テントに戻ってからは、始まった北海道ツーリングに少し興奮しているのか、眠れそうにないので、昔から愛用のラジオを出して適当に選局し、イヤホンで聴きながら時間をつぶしました。

スマホで天気を確認すると、今日向かう稚内は雨のち曇り(降水60%)の予報・・・

残念ながら稚内には雨マークが・・・

雨はショックですが、前日同様降ったり止んだりで、強い降りにならなければ十分です。

 

4時を過ぎると外は明るくなり始めたので、キャンプ場である公園の散策に出かけました。

高台に上がると海は穏やかで、曇っているものの、遥か先の海岸線まで見え、天気がもつことへの期待が高まりました。

公園には小さな灯台もありました

海は穏やかで遥か先まで遠望・・・天気への期待が高まります。

本当に受付不要で無料のキャンプ場でした。有難い・・・

テントに戻り、お湯を沸かして、キャンプの朝の定番であるコーヒータイムに・・・今回はガソリンコンロが不調だった時のために用意した固形燃料を100円ショップで購入した固形燃料用ストーブにセットし、シェラカップで湯を沸かしてみました。

初めてのアイテムで湯を沸かしてみました。

コーヒーの後、稚内・宗谷と道北本番となるこの日、天気が気になりますが、出発に向けて片付け・身支度を始めました。

 

突然の雨/あられ・・・コンビニへ

7:45、初山別村の「みさき台公園キャンプ場」を出発・・・いいキャンプ場で、「今度は晴れた時に訪れ、夕焼けを眺めたい!」と思いながら出発しました。

いいキャンプ場でした。「また、いつか・・・」

この先、国道232は海から少し離れて内陸を通るので、眺めは今ひとつでしたが、道北らしい直線道路は気分良く走ることができました。

遠別の街を過ぎ、次の街、天塩町に近づいた頃、急に雲行きが怪しくなり、空気がひんやりしてきたかと思ったら、途端にあられ混じりの強い雨が降ってきました。

路肩にバイクを停め、すぐにカッパを着込みましたが、結構濡れてしまってガックリ・・・

雨はこの後すぐに止みましたが、60kmほど走り、朝食も食べていないので、天塩の道の駅に立ち寄りました。

しかし、8:30過ぎでまだ時間が早く準備中のため、中に入ることもできず、ネットで近くのコンビニを検索し、セイコーマートを見つけてそちらに移動・・・

メロンパンと紅茶を買って店の外で食べ、朝食休憩としました。

この日は休憩も兼ねてコンビニで朝食

懐かしのオロロンラインへ

コンビニでパンをかじりながら朝食休憩していると、雨雲が通り過ぎて空が明るくなってきました。

気分を新たに出発・・・国道232から道道106へと入り、市街地を抜けて海沿いのルートへと入り、28年前の自身2度目北海道ツーリング、そして初めての道北を走った際に感動した懐かしのオロロンラインへと入りました。

視界が開けると、前方に雪を抱いた利尻富士の山容の一部が雲の切れ間から見え、一気に気分が高まりました。

雨で路面は濡れていますが、真っ直ぐ遥か先まで続く道は気持ち良く、しばらく走ると右前方に風力発電のプロペラがいくつも見え始めました。

30基ほどのプロペラが延々と続く・・・

この「オトンルイ風力発電所」にはプロペラが20~30基ほど道路と平行に並んでいて圧巻!

初めて見るこの景観をじっくり眺めるため、脇道にバイクを入れ、撮影を楽しみました。

写真の撮り方が難しい・・・

気温2.8℃・・・カッパを着込んでいたので寒さはそれほど感じませんでした。

再びオロロンラインを走り出すと、すぐに今度は北緯45度を示すNをあしらったモニュメントが出現・・・ここでもバイクを停めて記念撮影をしました。

前回28年前にはなかったはず・・・?

~4日目②に続く~

2022GW北海道ツーリング ~3日目③~

キャンプ地到着

羽幌から先の国道232は「日本海オロロンライン」と呼ばれる海沿いルートで晴れていれば気持ちいいのでしょうが、雨降りの中の走行となりました。

残念でしたが、降りはそれほど強くなく、降ったり止んだりなので、まだヨシとしなくては・・・と思いながら走り続けました。

 

ところで、今回の北海道ツーリングでは、道内6泊中5泊はキャンプを予定していて、「できれば過去に利用したことのないキャンプ場を・・・」と考え、あらかじめ「北海道キャンピングガイド」を利用し、この時期からオープンしている良さそうなキャンプ場をピックアップしていました。

www.furano3.com

 

その中で、この先の初山別村にある「みさき台公園キャンプ場」は夕焼けがきれいなことで有名で、

 ①ロケーション:名前の通り、岬の高台にあり、眺めは最高。

 ②料金:無料。受付不要で水場・トイレあり。

 ③焚火:焚火台使用で可。

 ④温泉:しょさんべつ温泉「岬の湯」が隣接している。

 ⑤買い出し:国道沿いの市街地にて。温泉前には道の駅もあり、多少の食材購入は可能。

 ⑥バイク乗り入れ:乗り入れは禁止だが、サイトと駐車場は隣接している。

など、私が求める条件をほとんど満たしている魅力的なキャンプ場であり、時間は15:30過ぎでまだ早かったのですが、ここをこの日のキャンプ地としました。

 

先客は2組のみで、ライダーはいませんでしたが、早速公園内の北側の駐車場に隣接する芝生サイトに、雨の中テントを設営しました。

今回のツーリングでも今から35年ほど前、社会人になってすぐの頃に購入したDUNLOP登山用テント(3~4人用)を使用・・・未だに大きなトラブル無く使用できるこの相棒に今回も頑張ってもらいます。

この日は雨も降っていたので、昨年からやり始めたタープも設営・・・とは言っても、本格タープは高くて、大き過ぎるので、登山用のアルミサバイバルシートをタープ代わりに張って、雨が降っても調理は何とかできるようにしました。

設営完了! 芝生サイトでGood。バイクはすぐ隣に駐車。

雨降りですが、眺めは良さそう・・・いつかまた来たい!

初日のキャンプ・・・至福の時間

テント設営完了後、雨の中、傘をさして歩いてすぐの温泉と道の駅を調査・・・

温泉は22時まで入浴可能ということなので、夕食後寝る前に入ることにし、ビールを買って、テントに戻りました。

 

17時過ぎ、雨も弱まり、心配していた風もなく静かだったので、少し早いですが夕食の準備に取り掛かりました。

腰痛持ちの自分が少しでも楽な姿勢で食事ができるように、今回のキャンプに向けてDIYした折りたたみデスクをセットし、その上に念のためホムセン箱固定の板と100円ショップのシートを敷いて、焚火台をセット・・・

合わせて、ご飯を炊くために、テントと同様、愛着のあるホワイトガソリンコンロを置いて準備しました。

DIYしたテーブル、初登場!

昨年の北海道ツーリングでは、初日にこのコンロが不調で使えないことになり、結局焚火でご飯を炊くことになったトラブル(いい思い出ですが・・・)があったので、今年はネットで何とかパーツを見つけ、修理してリベンジ・・・

少しコツが入りましたが、何とか炎が安定し、ご飯を炊くことができました。

最初は炎が安定せず焦りましたが、何とか使えました。

さて、この日の夕食の食材は、途中の海産直売所で仕入れたホッケの開きと生カキ・・・(サッポロクラシックは必須)

ホッケ開き¥350、生カキ¥99/ケ 安い!!!

雨が降り、カッパを着ていたこともあって、これ以外のつまみや朝食の買い出ししていないので、品数はちょっと寂しいですが、量的には十分かと・・・

サイドバックに詰めて持参した炭と着火剤があったので、明るいうちに炭火を起こし、まずはカキから焼き始めました。

小さな焚火台の炭火で、料理を楽しみました。

眼下の漁港と遠くの海岸線を眺めながら、焼きガキをつまみにビールを飲み、ゆっくりと時間が過ぎていき、少しずつ暗くなっていきました。

ホッケを焼く19時頃には、流石に暗くなって来たので、ランタンと蝋燭の火を灯し、焼き具合をチェックしながら、これをおかずにご飯を完食。。

ホッケもちょうど良いサイズで美味しく頂きました。

初日から思い描いていたキャンプと夕食ができて満足し、食後には歩いてすぐの温泉に行き、1日の疲れを癒しました。

温泉の後、テントに戻り、22時前には消灯・・・こうして道内2日目は終了しました。

 

3日目(道内2日目)まとめ

昨夜の苫小牧上陸から一夜明け、ツーリング本番となった道内2日目のこの日、午後から雨模様となりましたが、それほど強い降りにはならず、降ったり止んだりの状態が続き、無事予定していた念願のキャンプ場に辿り着くことができました。

ホテル泊した千歳からの走行距離は273kmで、温泉にも入れたこともあり、疲れはそれほど感じることなく、終えることができました。

最後に、この日の走行ルートを掲載しておきます。

 

2022GW北海道ツーリング ~3日目②~

増毛駅 再訪

北海道ツーリング本番初日となったこの日、道北を目指して日本海側に出て、国道231を北上・・・

雄冬岬立ちゴケというアクシデントはあったものの、幸い大事に至らず、その後気を引き締めて走り、増毛町の到着しました。

 

増毛町では、25年前のツーリングで映画「駅ステーション」のロケ地となった旧増毛駅に立ち寄りましたが、今回も休憩を兼ねて再訪しました.

増毛の街には歴史を感じさせる古い建物が多く、そうした資産を活かした街作りがされていて、駅舎も街並みも前回以上にきれいに整備されていました。

訪れている観光客も多く、駅舎前の広い駐車場の端にバイクを停め、駅舎と周辺のお土産店を散策しました。

増毛駅のホームと愛車セロー

駅舎が少しきれいになった気が・・・駐車場も整備されていた。

お土産店では、今回から採用の荷台ホムセン箱に貼る「増毛町」ステッカーを見つけて購入し、満足したところで、再びバイクを走らせました。

 

ついに雨・・・おばちゃんのお店で昼食

稚内に至る日本海側の海岸線を北上するルートの中で1番大きな街である留萌に到着・・・

一昨日、敦賀でフェリー乗船前に給油し、北海道に上陸後、約230km走ったところで、道内で最初の給油(ホクレンにて)を済ませました。

あとで燃費計算したところ43.45km/L・・・荷物を満載していることを考えると、そんなに落ちていませんでした。

 

給油して安心したのも束の間・・・空には黒い雲が現れ始め、イヤな予感を感じつつ、先を急ぎました。

小平町を過ぎ、苫前町に入る頃、ついに雨が本降りとなり、時間も13時を過ぎていたので、少し前に見かけた食堂「ドライブインさわ」までUターンして、雨宿り&昼食としました。

道路沿いに1軒だけポツンとある食堂

おばちゃんが1人でやっているお店でしたが、お客さんが3組ほどいて、結構な賑わい・・・

何を食べるか迷いましたが、海沿いでもあるので刺身定食を注文しました。

刺身定食¥860

このお店のおばちゃんはなかなか個性的で、お客さんとの会話を聞かせてもらいながら、料理を待ちました。

飛び込みで入ったお店でしたが、料理も雰囲気も楽しむことができ満足し、本降りとなった雨の中、カッパを着込んで走り出しました。

 

海産物食材買い出し

ついに降り出した雨の中、国道232を北上・・・

羽幌の街で、海産物の直売所「北のにしん屋さん」に立ち寄りました。

 

今回のツーリングでは、予定通り道北エリアに進んだ場合、海沿いのルートになるので、キャンプ飯の食材は海産物を仕入れようと決めており、いくつかお店を下調べしていました。

「北のにしん屋さん」もそのうちの1つで、ひと通り店内を見て回った後、おばちゃんに「キャンプの食材が欲しい!」旨を伝えたところ、片付けてあったカキを出してくれました。

結局、カキとホッケの開きを選んでもらって購入・・・少しおまけしてもらって500円でした。

この後、出発の準備をしていると、お店のシャッターが降りて閉店。営業時間は15時までだったのでギリギリでした。

 

~3日目③に続く~

2022GW北海道ツーリング ~3日目①~

バイキング朝食で充電、いよいよ本番開始

千歳のホテルで迎えた3日目の朝は、5時過ぎに起床。

カーテンを開けて天気を確認すると、曇っているものの西側の支笏湖方面の山々がきれいに見え、雨の降る気配は今のところ無さそうでひと安心・・・

早速仕度して、朝食バイキングへと向かいました。

 

このホテルは朝食が好評で、6時から食べることができるので選びましたが、和洋のおかずが豊富で評判通りの内容・・・

これから始まるキャンプ食のことを考え、トレイにおかずをたくさん載せて、しっかりと腹ごしらえさせてもらいました。

種類が豊富で大満足でした。

朝食後、部屋に戻り、不意の雨に備えて下はカッパ(と言ってもオールウェザータイプのものなのでオーバーパンツの役割も兼ねて着用)、上はフリースにオフ用ジャケットという格好に着替え、早速チェックアウト・・・

7:30にホテルを出発し、いよいよ北海道ツーリングの本番がスタートしました。

宿泊したホテル ウイングインターナショナル 千歳

日本海沿いルートを目指して

千歳から海沿いルートで道北を目指すため、まずは日本海側に出る必要がありますが、しばらくは市街地が続くので、できるだけ最短コースを取ろうと、岩見沢から留萌へ抜けるルートを予定して走り出しました。

あらかじめ国道36から道道45、国道234へと入るルートを頭にインプットして走り出したのですが、どこかで標識を見落としたのか、札幌方面に進んでいることが発覚・・・

バイクを停めてマップを確認し、国道12に移るルートを調べて何とか修正しました。

 

しかし、直線道路で有名な国道12は、交差点が連続して今ひとつなので、さらに国道275への変更を考え、当別方面へと進みました。

ホテルを出て1時間半が経過し、最初の休憩をとるためにコンビニへ(セイコーマートが無くて残念)・・・

缶コーヒーを飲みながら、これまで何度か走ったことのある国道275で北竜経由で留萌に出るルートから、一旦逆方向のなるものの石狩方面に向かい、国道231の海沿いルートで留萌を目指すことに変更しました。

 

25年ぶりの雄冬岬ルートへ

当別から道道81で西に向かい、国道231に合流・・・

1ヶ月前のフェリーの欠航連絡で航路変更になる前は、小樽港に着岸し、石狩でホテル泊後、この国道231を走るつもりでいたので、奇しくも少し遠回りしましたが当初の予定ルートを走ることになりました。

キャンプ泊で先を急ぐ訳でもなく、天気と気分で臨機応変にルート取りするのも楽しいものです。

 

さて、この国道231は独身時代の最後の北海道ツーリングとなった25年前(1997年GW)に走って以来で、自身2度目と久しぶり・・・

途中のルート上の景色はほとんど思い出せず、イカ焼きを食べて休憩したことくらいしか記憶にありませんが、走りながらどのくらい蘇るか、期待して進みました。

海とその先に断崖の海岸線が見え始めた所(石狩市

やがて海沿いのルートになったものの、断崖が続くため、トンネルが連続し、景観は今ひとつ・・・

時々降る小雨と風は気になるものの、海沿いを離れ、断崖を迂回するアップダウンルートもあり、走行は十分に楽しむことができました。

トンネルで雄冬岬を過ぎた所で滝と駐車帯を見つけ、立ち寄って休憩することにしました。

 

立ちゴケ・・・やってしまいました

バイクを降り、「白銀の滝」の写真を撮ってひと休みした後、バイクに跨り、エンジンを掛け出発する際、気が変わって駐車帯から道路に出る位置を変更しようとハンドルを切ったら「アレレ・・・?」

バイクを右側に倒してしまいました。

国道からすぐ見える「白銀の滝」

この後、倒しました・・・

早速、エンジンを切り、この直前やって来た車のドライバ―さん2人に手を貸してもらって、バイクを起こす事ができました。

荷物満載だったので、1人でバイクを起こすのは無理で、荷物を解くのも大変だったので本当に助かりました。

幸いサイドバックに入れてあった衣類がクッションになったのか、バックの自作アルミステイが少し曲がったくらいで、バイクとバックにダメージは全く無く、良かった!

 

北海道ツーリング本番の初日から、ポカをしてしまい、この後気を引き締めて走ったのでした。

 

~3日目②に続く~

2022GW北海道ツーリング ~2日目~

フェリーでの1日

ツーリング2日目、フェリー移動日の朝はいつも通りの5:30に起床・・・

寝台客室が1番船首だったせいか、上下の揺れと時折「ゴーン、ゴーン」という音が聞こえ、少々気になりつつも、室温がちょうど良かったのか、ぐっすり眠れました。

客室内の周りの人はまだ寝ているようなので、音をたてないように静かにベッドを出て船内を散策・・・

海は穏やかで晴れており、移動日には勿体ないような天気になりそうでした。

 

朝食は前日、敦賀のコンビニで買い出しした菓子パンと船内の給湯器のお湯で入れたインスタントコーヒーで済ませましたが、これも独身時代のツーリングでフェリー利用時のスタイル・・・

今のフェリー船内の食事は種類も味も値段も良くなっているので、船内のお店で食べてもいいのですが、今回も朝食と昼食(インスタントラーメンとおにぎり)は買い出し品で済ませました。

 

北海道苫小牧港への到着は、出港が1時間近く遅れたものの定刻通りを予定とのアナウンスがあり、ひと安心・・・

この日1日はたっぷり時間があるので、オープンスペースの椅子をキープし、退屈ではあるものの、船旅であることを実感するゆったりとした贅沢な時間を過ごしました。

 

昔であれば、ツーリングマップルを眺め、これから始まる北海道ツーリングに想いを巡らすのですが、今の時代はスマホという便利なものがあり、洋上でネットの繋がるうちはマップや天気予報をチェックして過ごしました。

 

ライダーとの出会い/語らい

船内で寛いでいると、乗船後の入浴時に話をし、昼には給湯室の場所を尋ねてきた同年代の男性が、また話掛けてきました。

聞けば、乗船時に隣に並んでいたバイクのライダーさんで、これまで乗っていた小型から免許を取り直してバイクを買い、今回初めての北海道ツーリングとのこと・・・

岡山からやって来たこのライダーさんとは、その後下船まで北海道やバイクの事など、いろんな話をして過ごしました。

夕方からは40代の愛媛のライダーさんも加わり、昔は30時間掛けて北海道に渡たり、船内2泊で早朝到着後、1日フルに道内を走った話など、昔懐かしい思い出話で盛り上がりました。

独身時代のフェリー旅でも、見知らぬライダー達と知り合って、往きはこれから始まる北海道ツーリングを想い浮かべ、帰りは感動したルート/シーンを語り合いましたが、20年以上経過したこの歳になっても、同じようにライダーさんと話ができるとは・・・

本当に楽しい時、貴重な体験をすることができました。

 

ツーリングルート検討

陸地に近づいたタイミングでネットがつながり、北海道の天気予報をチェックすると、明日/明後日の道北稚内の天気は曇り予報となり、少し好転・・・

4/30(フェリー移動日):道内はどこも快晴で羨ましい・・・

5/1(明日の予報):稚内はくもり予報に・・・

5/2(明後日の予報):宗谷岬はこの日になるかと・・・

5/3の予報:予定では網走を目指して海岸線を走行・・・

道内5泊はキャンプを予定しているので、天気と相談しながらルートを決めるつもりでいましたが、雨が降らないなら当初の予定通り、まずは道北を目指すことに決定し、一気に気分が高まってきました。

この2週間天気予報をずっとチェックし、その変化に一喜一憂してきましたが、上陸直前になって曇り予報になっただけでも十分・・・

知り合った岡山のライダーさんも上陸後、苫小牧で宿泊した後、翌日は稚内のホテルということだったので、2人で予報を見て喜んだのでした。

 

津軽海峡の夕焼けと夕食、そして北海道上陸

フェリーが苫小牧に向けて津軽海峡にさしかかった頃、岡山ライダーさんと共に、ひと風呂浴びて、夕食、そして夕焼けを眺めた後、いよいよ到着が近づいてきました。

船内レストランで初めての食事:売り切れメニューが多く、グラタンとパンに。

船上から眺めた夕焼け

定刻通り20:30に苫小牧東港に着岸し、下船のため荷物を抱えて車両デッキに戻りました。

周りの様子を見ていると、自分のバイクの位置は、車が全部下船しないと動けない場所で、1番最後になりそう・・・

焦っても仕方がないので、気長に待つことに・・・

結局下船はやはり最終になり、21:15頃、無事に北海道の地に降り立ちました。

 

車両デッキに降りる際に離れてしまった岡山のライダーさんとは、バイクの場所が離れていたようで、下船後会うことができず、挨拶しないままになってしまったのが少々心残りでした。

 

千歳のホテル目指して夜間走行

下船後、ターミナルで記念撮影した後、今夜のホテルを予約してある千歳市へ・・・

北海道上陸後の最初の1枚

心配していた雨も降っておらず、カッパを着なくて済んで助かりました。

他の多くのライダーは苫小牧のホテルを予約しているのか、走る方向は同じで、まずはターミナルから国道235に出るのですが、なぜか渋滞・・・

前方にはバイクが延々と並び、何事かと思いましたが、どうやら国道に合流する交差点の信号で引っ掛かっているようで、国道に出てからは他のバイクの後ろについて、苫小牧に向けて走りました。

 

一昨年、セローを購入してバイク復活後、ほとんど夜間の走行はしておらず、セローの心もとないヘッドライトでは、春を迎えたばかりの北海道の荒れた舗装路の状況がわかりにくく、緊張の走行が続きました。

 

千歳へと通じる国道36号への分岐も、標識を頼りに何とかクリアし、あとは真っ直ぐ進むのみ・・・

結局、ターミナルから約40km先のホテルまで45分ほどの夜間走行の末、千歳の駅前通りにあるホテルに無事に到着しました。

 

チェックイン、そして明日に備えて・・・

22:05ホテル到着後、フロントでバイクの駐車場所を尋ねると、地下駐車場を案内してもらい、荷台の荷物はそのままにしてチェックインすることができました。

地下駐車場に案内してもらったので荷物はそのままに・・・

予約時のクチコミ通り、ホテルの人の感じは良く、部屋も改装されてきれいで、初めてのホテルでしたがいい感じ・・・

宿泊した部屋はこんな感じでした。

今から買い出しして一杯という気分でもなかったので、シャワーを浴びて荷物を整理し、明日から始まる本番に備えて、床に就きました。

2022GW北海道ツーリング ~1日目③~

懐かしの敦賀フェリーターミナル

雨が弱まる気配もなかったので、早めに今回の北海道ツーリングの起点となる敦賀フェリーターミナルに向かい、15:30頃到着・・・

出港までまだ8時間以上ありますが、既にバイクが2台ほど停まっていました。

敦賀のターミナルは20年ぶりくらいでしたが、ガラス張りの外観の建物は昔のままで懐かしさが蘇りました。

ターミナルは昔のままでした。

早速、カッパを脱いで、閑散とした2階の待合室に移動・・・

風があり、海は結構荒れていて、出港の頃には落ち着くのかと不安に思いながら、体を休めました。

 

夕食・買い出し・給油

17時を過ぎた頃、暗くなる前に夕食・買い出しを済ませておこうと、まだ雨が降り続く中、再びカッパを着てバイクを走らせ、市街地へ移動・・・

夕食は敦賀名物のソースカツ丼を久しぶりに食べたいを思っていて、あらかじめ下調べしておいたお店に直行しました。

お店はすぐに見つかり、幸いまだ混んでいなかったので、早速カッパを脱いで入店し、ソースカツ丼を注文しました。

時間がまだ早く、お腹はそれほど空いていなかったのでミニカツ丼(¥660)にしましたが、ソースの染みたカツが2枚のっていて、ちょうど良いボリューム・・・

見た目ほどソースの味はくどくなく、肉はやわらかで、大満足でした。

敦賀ソースカツ丼は久しぶり・・・美味しかった!

その後、コンビニに立ち寄り、翌日の食料とつまみ類を買い、ガソリンスタンドにも寄って満タンにした後、ターミナルに戻りました。

 

増え続ける人・バイク・車

時間の経過と共に、ターミナルに乗客が次々と訪れ、賑やかになってきました。

20:15、バイクを乗船位置に移動するようアナウンスがあり、ようやく雨が止んだ中、乗船スロープのすぐ脇に移動・・・

この時点でバイクは20~30台ほどでした。

 

バイクの乗船は22:30からということなので、再び待合室に戻り、テレビやスマホを観て時間をつぶしました。

乗船開始予定の22時を過ぎた頃には、待合室は満員状態となり、バイクも車も増え続け、乗船率はかなり高そう・・・

そのためか、バイクの乗船開始が23:00に変更になり、一抹の不安が・・・

結局バイクの乗船が始まったのは23:15からで、この時点でバイクは60台ほどになっていたので、出港時刻の23:55に間に合うのか???

いろんなバイクが大集合・・・懐かしい光景です。

 

乗船後はいつものパターンで・・・

乗船後、予想通りバイクの荷台から荷物を降ろすように言われ、固定をほどいて邪魔にならない位置に荷物を置いた後、あらかじめ必要な荷物を入れておいたリュックを背負って、予約済みの寝台客室へ移動・・・

 

乗船した「すずらん」には、昔懐かしい2等客室がなく、ツーリストAが一番お値打ちな寝台になります(ちなみにこの期間の料金は¥12200、バイクは別途¥11800)。

指定の客室は一番船首側で移動が大変でしたが、ベッドは入口に一番近い壁際で、対面にベッドがなく、気を使わなくて済む場所でラッキーでした。

昨年に続き、入り口側のベットでラッキーでした。

新日本海フェリーの寝台は意外と広く、室温もちょうど良くて快適です。

早々に荷物を置いて、フェリー乗船後のいつものパターンで大浴場へ・・・

ひと風呂浴びてさっぱりした後、同じくいつものようにサッポロクラッシックを買い、ビールと買い出ししておいたつまみを持ってオープンスペースに移動し、椅子に座って窓の外を眺め、一杯やり始めましたが、ターミナルがまだ目の前に・・・

時間は出港予定時刻の23:55から30分以上過ぎているのに、まだ乗船している車がいて、北海道の到着とその後の夜間走行&ホテル泊を考えると、少々不安に・・・

結局、敦賀の出港は50分遅れの0:45でした。

定番のサッポロクラッシック、ツーリング中はずっとこれです。

ビールを飲み終え、歯を磨いて寝る準備を済ませ、ベッドに戻って1:15に消灯となり、眠りに就きました。