フェリーでの1日
ツーリング2日目、フェリー移動日の朝はいつも通りの5:30に起床・・・
寝台客室が1番船首だったせいか、上下の揺れと時折「ゴーン、ゴーン」という音が聞こえ、少々気になりつつも、室温がちょうど良かったのか、ぐっすり眠れました。
客室内の周りの人はまだ寝ているようなので、音をたてないように静かにベッドを出て船内を散策・・・
海は穏やかで晴れており、移動日には勿体ないような天気になりそうでした。
朝食は前日、敦賀のコンビニで買い出しした菓子パンと船内の給湯器のお湯で入れたインスタントコーヒーで済ませましたが、これも独身時代のツーリングでフェリー利用時のスタイル・・・
今のフェリー船内の食事は種類も味も値段も良くなっているので、船内のお店で食べてもいいのですが、今回も朝食と昼食(インスタントラーメンとおにぎり)は買い出し品で済ませました。
北海道苫小牧港への到着は、出港が1時間近く遅れたものの定刻通りを予定とのアナウンスがあり、ひと安心・・・
この日1日はたっぷり時間があるので、オープンスペースの椅子をキープし、退屈ではあるものの、船旅であることを実感するゆったりとした贅沢な時間を過ごしました。
昔であれば、ツーリングマップルを眺め、これから始まる北海道ツーリングに想いを巡らすのですが、今の時代はスマホという便利なものがあり、洋上でネットの繋がるうちはマップや天気予報をチェックして過ごしました。
ライダーとの出会い/語らい
船内で寛いでいると、乗船後の入浴時に話をし、昼には給湯室の場所を尋ねてきた同年代の男性が、また話掛けてきました。
聞けば、乗船時に隣に並んでいたバイクのライダーさんで、これまで乗っていた小型から免許を取り直してバイクを買い、今回初めての北海道ツーリングとのこと・・・
岡山からやって来たこのライダーさんとは、その後下船まで北海道やバイクの事など、いろんな話をして過ごしました。
夕方からは40代の愛媛のライダーさんも加わり、昔は30時間掛けて北海道に渡たり、船内2泊で早朝到着後、1日フルに道内を走った話など、昔懐かしい思い出話で盛り上がりました。
独身時代のフェリー旅でも、見知らぬライダー達と知り合って、往きはこれから始まる北海道ツーリングを想い浮かべ、帰りは感動したルート/シーンを語り合いましたが、20年以上経過したこの歳になっても、同じようにライダーさんと話ができるとは・・・
本当に楽しい時、貴重な体験をすることができました。
ツーリングルート検討
陸地に近づいたタイミングでネットがつながり、北海道の天気予報をチェックすると、明日/明後日の道北稚内の天気は曇り予報となり、少し好転・・・
道内5泊はキャンプを予定しているので、天気と相談しながらルートを決めるつもりでいましたが、雨が降らないなら当初の予定通り、まずは道北を目指すことに決定し、一気に気分が高まってきました。
この2週間天気予報をずっとチェックし、その変化に一喜一憂してきましたが、上陸直前になって曇り予報になっただけでも十分・・・
知り合った岡山のライダーさんも上陸後、苫小牧で宿泊した後、翌日は稚内のホテルということだったので、2人で予報を見て喜んだのでした。
津軽海峡の夕焼けと夕食、そして北海道上陸
フェリーが苫小牧に向けて津軽海峡にさしかかった頃、岡山ライダーさんと共に、ひと風呂浴びて、夕食、そして夕焼けを眺めた後、いよいよ到着が近づいてきました。
定刻通り20:30に苫小牧東港に着岸し、下船のため荷物を抱えて車両デッキに戻りました。
周りの様子を見ていると、自分のバイクの位置は、車が全部下船しないと動けない場所で、1番最後になりそう・・・
焦っても仕方がないので、気長に待つことに・・・
結局下船はやはり最終になり、21:15頃、無事に北海道の地に降り立ちました。
車両デッキに降りる際に離れてしまった岡山のライダーさんとは、バイクの場所が離れていたようで、下船後会うことができず、挨拶しないままになってしまったのが少々心残りでした。
千歳のホテル目指して夜間走行
下船後、ターミナルで記念撮影した後、今夜のホテルを予約してある千歳市へ・・・
心配していた雨も降っておらず、カッパを着なくて済んで助かりました。
他の多くのライダーは苫小牧のホテルを予約しているのか、走る方向は同じで、まずはターミナルから国道235に出るのですが、なぜか渋滞・・・
前方にはバイクが延々と並び、何事かと思いましたが、どうやら国道に合流する交差点の信号で引っ掛かっているようで、国道に出てからは他のバイクの後ろについて、苫小牧に向けて走りました。
一昨年、セローを購入してバイク復活後、ほとんど夜間の走行はしておらず、セローの心もとないヘッドライトでは、春を迎えたばかりの北海道の荒れた舗装路の状況がわかりにくく、緊張の走行が続きました。
千歳へと通じる国道36号への分岐も、標識を頼りに何とかクリアし、あとは真っ直ぐ進むのみ・・・
結局、ターミナルから約40km先のホテルまで45分ほどの夜間走行の末、千歳の駅前通りにあるホテルに無事に到着しました。
チェックイン、そして明日に備えて・・・
22:05ホテル到着後、フロントでバイクの駐車場所を尋ねると、地下駐車場を案内してもらい、荷台の荷物はそのままにしてチェックインすることができました。
予約時のクチコミ通り、ホテルの人の感じは良く、部屋も改装されてきれいで、初めてのホテルでしたがいい感じ・・・
今から買い出しして一杯という気分でもなかったので、シャワーを浴びて荷物を整理し、明日から始まる本番に備えて、床に就きました。