ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

旅の写真から ~その18 屋久島想わぬ展開~

 1996-97 年の正月休みを利用して旅だった九州&屋久島ツーリング
 屋久島で年を越し、迎えた元日には初日の出を眺め、屋久島の懐深くへと入り込み、屋久杉の原生林の中、登山道を散策しました。
 下山後、偶然にも2年前に初めて屋久島を訪れた際、キャンプ場で一緒だった山口の若いライダーと再会。彼が島に来て知り合ったという神戸のライダーと共に、山を降り、一緒に昼食をとり、島の南側にある波打ち際の温泉(平内海中温泉)に入って汗を流しました。
 その後、神戸のライダーが島に上陸した際に、家に遊びに来るように誘われたという島の住人Kさん宅を訪問することになり、キャンプ地からちょうど島の反対側となるK さん宅を目指してバイクを走らせました。
 ところが、途中から雨がパラパラと降り始め、Kさん宅に着く頃には本降りとなり、服はずぶ濡れ。でも、冬の雨にも関わらず、それほど寒くなく、あらためて南の島の暖かさを実感しました。
 もう既に暗い19時過ぎ、Kさん宅に到着。元旦の夜に、突然ずぶ濡れ状態で3人もやって来たにも関わらず、Kさんは「雨の中、よく来てくれたね。」と言って、次々に料理を作り、ビールや屋久島の焼酎「三岳」をご馳走して下さり、夜中まで飲んで食べて、いろんな話をして、結局家に泊めてもらいました。Kさんは全国各地から島にやってくる旅人を家に招き、こうして飲んで食べて話をするのが大好きらしく、いつもフェリー乗り場で声を掛けているとの事。本当にお世話になりました。
 こうしてKさん宅での宴会の間、外は大荒れの天気となり、まさに冬の嵐の様相になっていました。強風が吹き荒れる音を聞きながら、宴会の後、明け方近くまでキャンプ場に張ったままのテントが飛ばされていないか気になってなかなか寝付けませんでした。
 正月2日目の朝も強い風が吹き続いていて、この日の鹿児島行きのフェリーは欠航となり、明日予定どおり乗船して無事に帰ることができるか心配になってきました。また、テントのことも気になり、お世話になったKさん宅を発ち、島の反対側のキャンプ地に戻りましたが、こちらも強い風が吹き、海は大荒れ(写真1枚目)。幸いテントは飛ばされることなく無事でしたが、この日はさすがにこの天気ではバイクで走りまわることもできず、買い出しと温泉以外はテントの中でゴロゴロして過ごしました。
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 正月3日目はいよいよ島を離れる日。前日のフェリー欠航と天候の影響で、フェリーが運航して無事に乗船できるのかが気になり、早朝早々にテントを撤収し、7時前にはキャンプ地を発ってフェリー乗り場に向かいました。この日はどうにかフェリーは運航するようでしたが、既に乗り場は多くの人であふれ、少々殺気立った異様な雰囲気。どうなることかと思いましたが何とか整理券をゲットしひと安心しました。
 その後、この旅で知り合ったライダー達が次々にフェリー乗り場にやって来て再会。お互いに情報交換をし、比較的早い整理番号をゲットした私はみんなの分の乗船券を購入する役になり、他のライダー達と荷物やバイクの番、買出しなど役割分担&協力してフェリーの乗船に備えました。
 前日の欠航の影響で、出港予定時間を過ぎても乗船が続き、約500名定員のフェリーには倍近いと思われる人が乗船して14時過ぎにようやく屋久島を出港しました。通路やロビー、階段にも乗客で溢れ、身動きが取れないほどになり、まさに「難民船」状態。貴重な体験になりました。
 鹿児島港にはもう暗くなり始めた18時過ぎに到着。下船後、共に正月を屋久島で過ごした旅人たちが集まり、フェリー横で大撮影大会になりました。撮影大会がひと息つき、最後に島で知り合ったライダー達と記念撮影をして(写真2枚目)、そのうちの4人で一緒に桜島に渡り、キャンプすることにしました。テントを設営した桜島の中腹にある「湯之平展望台」は寒風が吹き付けて強烈な寒さ。屋久島でのキャンプとのあまりの気温差に驚きつつ、風を避けるため、展望台の建物の影にテントを張らせてもらいました。
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 翌日は、島で知り合い、共に過ごしたライダー達(写真3枚目)と別れ、この日九州を発つフェリーに乗るため、霧島(写真4枚目)、宮崎経由で日向へと移動。標高のある山間の走行のせいかドンドン体が冷え、まさに耐寒ツーリングとなりましたが、途中温泉に入ったり、ドライブインで休憩したりして、夕方には無事に日向のフェリーターミナルに到着しました。
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 ここで屋久島に渡る際にフェリーで知り合った静岡のライダーと再会。彼とは乗船後も夜中まで、屋久島での旅のことや、これから夢見ている旅のことなどを語り合い、楽しい時を過ごしました。
 日向からのフェリーは翌朝神戸港に接岸(写真5・6枚目)。静岡のライダーと記念撮影した後、結局彼と一緒に名神高速を走り、帰路につきました。
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 この2度目となる屋久島ツーリングでも、島のシンボルといえる縄文杉を見ることはできませんでしたが、天候や出会いなど想わぬ展開を見せて、非常に思い出深い、そして忘れられない旅になりました。
そして、今でも「またいつか屋久島に・・・」と思い続け、いつの日か家族を連れて、あるいは再び出会いを求めてバイクで?なんて事もあるかもわかりませんが、いつか必ず実現したいと思っています。