延々と続く何もない道
天塩から続く道道106、通称「オロロンライン」は、民家や建物がほとんどなく、ただサロベツの原野と海と利尻の島影、そして広い空があるだけの道・・・
そんな道が稚内まで50kmほど延々と続いています。
オロロンラインは波打ち際を見ながらの海沿いを走ったり、少し内陸に入って原野を貫いたりと、何もないながらも変化があり、国内の他の場所にはないルートということもあり、気分は自然と上がっていきました。
こんな天候にも関わらず、すれ違うライダーの数は多く、YAEHのサインを交わして走りました。
今回のツーリングでは28年前のように快晴という訳にはいきませんでしたが、直前に降られた雨/あられが止んだ後、雲の切れ間から青空がのぞくくらいまで回復してくれました。
こんな最高のルートも興奮して走っているとあっと言う間で、前方にノシャップ岬のある小高い丘の半島が見え始めると終わりとなります。
半島に入った頃から、再び空気がひんやりして雨が降り始めましたが、雨の止んだタイミングでオロロンラインを走れたことに感謝!・・・本当にラッキーでした。
ノシャップ岬再訪
オロロンライン完走の疲れを癒すため、前回同様、半島の先端「ノシャップ岬」に立ち寄りました。
ノシャップ岬は最北端の宗谷岬と比べると知名度は低いですが、先端好きのライダー達にとっては立ち寄ってみたい場所・・・岬の駐車場に入ると、バイクが数台停まっていました。
岬周辺は整備が進んでいましたが、灯台と水族館は昔の面影が残っており、岬の看板と数軒のお店があるだけの静かな風景に懐かしい記憶が蘇りました。
バイクを降り、懐かしの看板横に立って撮影した後、土産をチェックしバイクに戻ると、隣にいた浜松のライダーに声を掛けられました。
陸路、静岡から青森まで自走し、北海道に渡って来たという彼としばらく話をした後、「またどこかで会うかも・・・」と言って別れました(この後、このライダーとは道北のポイントで何度も会うことに・・・)。
最北端の地「宗谷岬」
ノシャップ岬からは稚内の街に移動すると、急に雲が切れ、陽が射し始めました(今回の北海道で初めての陽射しかも・・・)。
折角なので港の「防波堤ドーム」に立ち寄ると、先ほど別れたばかりの浜松のライダーと再会・・・
入れ違いに同じポイントで記念撮影した後、給油(燃費は42.21km/L )を済ませ、国道238でいよいよ最北端の地「宗谷岬」を目指しました。
稚内からはしばらくは、先行するトラックの舞い上げる水しぶきを浴びながらの走行となり、その後今度は再び雨が降り始め、晴れ間が続くと期待しただけに少々トーンダウン・・・それでもなんとか12:30、宗谷岬に到着しました。
昨年の北海道ツーリングで果たせなかった道北のリベンジとなり、「久しぶりにようやく来れた!」というのが実感でした。
宗谷岬は1994年GWツーリングと1996年元旦(この時は残念ながらバイクではなく、列車&バス利用のひとり旅)以来で、自身3回目となりますが、本当に久しぶり・・・
でも、最北端の碑や周辺のお土産店、食堂にはまだ昔の面影が残っており、懐かしく感じました。
カッパを脱いで、ちょうどお昼時だったので、道路沿いのお店のうちの1軒で、オススメの「ほたてラーメン」を食べて、午後からのルートを検討しました。
~4日目③に続く~