ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

2022GW北海道ツーリング ~6日目①~

この日の朝も雨・・・ルート変更

4時前に起床・・・残念ながらのこの日の朝もはっきりしない天気で、雨が降っていました。

前日同様、テントの中でESBITの簡易コンロでお湯を沸かし、コーヒーと菓子パンで朝食を済ませました。

スマホで天気予報を確認すると、この日5/4の網走地方の予報は降水確率80%のくもり一時雨・・・翌日5/5以降は全道的に晴れる予報だったので、「もう1日天気が早ければ・・・」と残念に思うものの、こればかりは仕方ありません。

 

今回のツーリングは28年前の自身2回目の北海道ツーンリングの時と同じようなルートを辿っていて、予定ではこの日知床-屈斜路湖を周る予定でしたが、知床峠での天候やその他諸々を考慮して予定を変更・・・1日早く次の目的地美瑛・富良野に移動し、翌日からの晴天を満喫することにしました。

朝食後、幸い雨が上がり、少し青空も覗いたので、このタイミングでテントを撤収し、7:40、次の目的地を目指して、キャンプ場を出発しました。

道内4泊目の朝もこんな空模様でした。

思い出の石北峠へ

網走からは国道39で、前日温泉で立ち寄った大空町を経て美幌町へ・・・ここから道道122でショートカットして北見市へと入りました。

女満別の国道沿い「メルヘンの丘」

天気は相変わらずで雨が降ったり止んだり・・・気分も晴れませんが、これから向かう旭川方面は午後には雨が上がり、回復傾向なので、それを楽しみに走り続けました。

北見市で給油(燃費42.07km/L)を済ませて国道39を西へと進み、層雲峡へと続く石北峠を目指しました。

石北峠は、今から29年前の1993年10月、バイクの免許を取って1年ほどで知識も経験も少ないまま、初めての北海道ツーリングに挑み、3シーズンのジャンバーにGパンという軽装で北見市から石北峠に向かい、寒さに震え、かじかんだ指の痛みに耐えながら、峠を越えたという思い出があり、以来、久しぶりに同じルートを走ることになりました。

国道39は真っ直ぐと西へと向かう片側2車線の立派は道路で、昔と同様、黙々と走るのみ・・・

峠の手前、温根湯の道の駅に立ち寄って、揚げじゃがを食べてエネ補充した後、いよいよ思い出の峠へと向かいました。

揚げじゃがの「じゃがべいくん』

北海道の峠は恐ろしい・・・

峠が近づき山岳ルートに入ると、道路は片側1車線になりましたが、整備された立派な道路が続いていました。

相変わらず雨は降り続いていましたが、予報通り、これから回復していくことを信じて走り続けました。

いよいよ峠が近づき、登り勾配がきつくなって来ると、道路の脇に峠の何合目かを示す看板が現れました。

【3合目付近】 雨足が一段と強くなり、「たまらんなぁ~」と思いつつ先へ・・・

【5合目付近】 雨はみぞれに変わり、「大丈夫かな~?」と不安に感じつつ、「峠を越えてしまえば・・・」という考えもあり、そのまま走行・・・

【7合目付近】 降りは一段と強くなり、雪っぽくなってきました。ジェットヘルのシールドにも雪がへばりついて、前が見えない状況になり、シールドを開けて眼鏡に付く雪を拭いながらの走行となりました。

道路はちょうどカーブが連続する地点にさしかかり、整備された道路の中央には分離帯があって、Uターンもできず、ピンチな状況に・・・

カーブを曲がり切って前方を見ると、道路は一面真っ白で「これは危険!」と判断・・・

 

幸い分離帯が切れ、対向車・後続車共に、全くいない状況だったので、スリップ・転倒に気を付けながらUターンし、登ってきた道路をゆっくりと下って行きました。

 

坂道を下りきった地点で、駐車帯と東屋を見つけ、そこに避難して雨宿り・・・

7合目からのUターン中に、雨に打たれたはずですが、バイクにはまだ雪が・・・

 

3合目から7合目までの5分ほどの間に、天候と路面が急変して、危うい状況に陥ったことに驚くと共に、転倒しなかったこと、車が来ていなくて良かったことを喜びつつ、ここまで無事に戻れたことに安堵しました。

これまでの春・秋の北海道ツーリングで、「峠は雪が降るかも・・・」という天気予報を何度も聞いていましたが、まさか今回雪で峠越えを撤退することになるとは・・・!

北海道の峠を甘く見ていました。

こうして、初ツーリングの時と同様、石北峠でまた忘れられない思い出となってしまいました。

 

意気消沈の復路

石北峠越えを雪で阻まれ、東屋で雨宿りしながら、この後どうするか検討しました。

雨はまだかなり降っており、すぐに天気が好転するとも思えず、ましてや峠の雪の状況がわからないので、待機して再チャレンジの考えは全く浮かびませんでした。

別のルートで旭川方面に向かうことも考えましたが、遠軽経由の国道242、333、450は未知のルートで距離もあり、峠もありそうなので断念・・・

この周辺のキャンプ場は下調べしておらず、適当なキャンプ地を探すのも大変なので、朝から走って来た国道39を網走方面に戻ることにしました。

峠のアタック中に、体に積もった雪が溶け、隙間から入り込んだ水でレインカバーの下のインナーグローブが濡れ、指先がかじかんでしまい、朝から雨の中を走って来た道を100kmほど戻ることは、体も気持ち的にもなかなか辛いものがありました。

 

12時過ぎに何とか美幌の街に到着・・・

ちょうど雨が上がり、少し青空も見えてきたので、ここから美幌峠を越えて屈斜路湖に向かい、当初の計画通り、今夜は和琴半島のキャンプ場に泊まることに決め、国道243を先に進みました。

~6日目②に続く~