ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

旅の写真から ~その18 屋久島登山~

 1996-97 年の正月休みを利用して旅だった九州&屋久島ツーリング
 屋久島2日目となった元旦に初日の出を見た後、林道を走って九州の最高峰「宮之浦岳(1935m)」と、今ではすっかり有名になった「縄文杉」(樹齢7200年)へと通じる登山道にやって来ました。縄文杉までは片道5時間、往復10時間の行程のため、日帰り登山をするには早朝に登山道に入る必要があるのですが、この日はいろいろ寄り道してしまい、既に10時近くになっていました。とてもこの日のうちに往復するのは無理で、かと言って山小屋を利用して1泊する行程にするには装備・体力・気力・経験を持ち合わせていないので断念。でも折角なので、途中いくつかある屋久杉の巨木を目標に登山道を歩くことにしました。
 登山道に入るとすぐに、昔、縄文杉の伐採が盛んだった頃、切り出した杉を運ぶのに使ったトロッコの線路があり、そして、目の前に鉄橋が出現。幅は狭く、手摺もなく、線路に板が敷いてあるだけで、高所恐怖症の私は尻込みしてしまい、一瞬「引き返そうか。」とも思いましたが、折角ここまでやって来たので勇気を振り絞り、下を見ないようにして渡りました(写真1枚目)。
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 その後しばらくはトロッコの線路跡を歩く平坦なルートが続き(写真2枚目)、昔の集落跡(こんな山の奥でも集落があった様子)でひと休みして歩き続けました。
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 途中、降水量の多い屋久島らしく、苔がびっしりと生えた巨木や朽ちた株などがあり(写真3枚目)、まだ少しだけですが屋久島の懐深くに入り込んだことを実感。そんなこの島固有の景色を眺めながら先を急ぎました。
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 登山道に入ってから1時間半で1つ目の目標としていた「三代杉」に到着(写真4枚目)。名前のとおり、3500年ほど前から倒木の後に次の杉が育つことを三代にわたって繰り返している巨木を見学。ずっと昔から、ここ屋久島で繰り返されてきた自然の営みを体感し、スケールの大きさを感じました。
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 続いて、ここから更に奥にある「ウィルソン株」を目指そうと思いましたが、往復で4時間ほどかかり、また小雨が降り始めたので断念。歩いてきたルートを引き返すことにしました。結局、3時間ちょっとの登山道散策で、折角屋久島まで来て、ちょっと物足りないような、情けないような気もしましたが、「また機会があれば、必ず!」と思い、登山口に戻りました。
 バイクの所まで戻り帰り支度をしていると、ライダーの格好をした下山者が2人やって来ました。挨拶しながらよく見ると、そのうちの若いライダーとはどこかで会ったような気が・・・。少し考えた後、2年前の屋久島初ツーリングの時、並んでテントを張って、夜一緒に酒を飲みながら語り合った山口のライダーであることに気が付きました。彼も前回の屋久島ですっかりその魅力に取り付かれ、私と同様、2年ぶりに再びやって来たらしく、1泊2日の行程で縄文杉宮之浦岳登山をしてきたとの事。思わぬ再会にびっくりし、彼が島に来てから知り合ったという神戸のライダーと共に3人で一緒に街へと戻り、昼食を取ることにしました。
 途中、林道脇に屋久サルの群れが出現。しばらくバイクを停め、その無邪気な様子を眺め、写真におさめました(写真5枚目)。
 この思わぬ再会で、この後、彼らと行動を共にすることになりましたが、これがきっかけでこの旅は意外な展開をすることになりました。詳細は、また次回に・・・。
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