昨年10月に出かけた一人旅は12日目となり、函館から青森へとフェリーで渡り、旅のステージは北海道から東北へと移りました。
青森港には4時間の航行を経て、深夜3:48に着岸。
小雨の降る中、下船後人気のないターミナルに寄り、携帯で天気予報をチェックすると、午後は回復へと向かうものの、午前中は80%の降水確率とのこと・・・
この日は紅葉や山岳ドライブを予定していたためちょっと不安になりつつも、気を取り直して、まだ真っ暗な中、青森市の中心部に向けて走り出しました。
ところで、青森は過去にバイクツーリングで2度訪れており、今回は2003年以来の3度目。
まずは懐かしい青森駅に立ち寄ったところ、かなり再開発整備されて雰囲気が変わっていました。
そして、いよいよ移動開始ですが、ここ青森市の東西には下北、津軽半島があり、その最北端である大間崎、竜飛崎は訪れたいところ・・・しかし、それぞれ過去のツーリングで行ったことがあるので、今回は断念し、その代わりにまだ走ったことのない岩木山周辺を制覇するため、R7を西に向かって走り出しました。
しかし、ツーリングマップは1997年版で情報が古いので、一抹の不安を感じながら未知のルートであるR7、R101を走り続けました。
5時を過ぎ、少し明るくなると、左前方に岩木山が見え始め、少し安心・・・雨も降っていないので期待が膨らみます。
6時過ぎに日本海側の街 鯵ヶ沢町に到着。2003年のツーリングの際に食事したお店を見つけ、ようやく見覚えのある景色に出会ったものの、すぐに未知のルートである県道3号へと入り、いよいよ岩木山周遊を開始しました。
周りには田畑と民家が点在し、道路は狭く、曲がりくねった光景は、北海道とはどこか違う慣れ親しんだ本州(内地)ののどかな田舎の景色であり、落ち葉の積もった道のドライブを楽しみました。
県道3号を東進し、弘前市(旧 岩木町)に入ると大きな神社を発見。
駐車場の鳥居から真っ直ぐに石畳の参道が続き、奥へと進むと豪壮な雰囲気の漂う楼門、社殿があり、重要文化財にも登録されているとか・・・
想像以上に立派な神社に驚きつつ、旅の安全をお願いしました。
ここから次に八甲田山を目指すことにしましたが、雨は降っていないものの、風が強く、雲がたくさんかかっていて所々黒い雲も・・・天気はどうなるかわかりませんが、黒石温泉郷からいよいよ山岳ルートのR394へと入りました。
R394をしばらく進むと、駐車スペースにたくさんの車が停まり、橋の上に人だかりが・・・
思わず車を停め、マップでチェックすると、城ヶ倉大橋で上路式アーチ橋としては日本一の長さを誇り、谷底までの高さも122mもあるとのこと。
早速カメラを持って見物に行くと、周りは黄色中心の紅葉の山々が拡がり、橋から見下ろす渓谷は色とりどりで紅葉の絨毯のよう・・・
しばらく写真を撮りながら、その絶景を楽しみました。
合流地点からすぐ先にある酸ヶ湯温泉を目指して先を急ぎました。
でも、ちょうど雲が切れて陽が射し始め、周りの紅葉が美しく輝くのを見て、思わず路肩に車を停めて撮影に専念。
朝、青森港から天気を心配して走ってきましたが、タイミングよく陽が射して、こんな素晴らしい紅葉が見えただけで大満足でした!
そして、嬉しい気分で酸ヶ湯温泉に到着しましたが、まだ9時過ぎというのに早くも宿の前の駐車場は満車・・・
軽自動車の強みを活かし、何とかスペースを見つけて駐車しました。
ここ酸ヶ湯温泉はこれまでの東北ツーリングで毎回訪れていますが、今回も人気の千人風呂(入浴料600円)に入ることにしました。
千人風呂は総ヒバ造りの混浴風呂で、浴室は古く歴史が感じられ、160畳もの広さがあり圧巻。
湯は酸性硫黄泉で、いかにも温泉といった感じで最高です。
ただ、以前に比べて、男女の専用エリアを区切る仕切りやロープ、看板が目立つようになり、折角の昔ながらの温泉風情が損なわれているのが残念な気がしました。
温泉を楽しんで外に出ると、天気が急変していて雨が降り出していました。
これでは紅葉を楽しめないので、売店で見つけたでったらおでん(150円)を食べながら、雨が止むのを待ちました。
ちなみに“でったら”とは津軽弁で“大きい”という意味とのこと。
大きなこんにゃくのおでんに赤味噌がかけてあるのですが、味噌料理に親しみのある愛知県民としては抵抗なく、美味しく頂きました。
続きはまた後日・・・