ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

旅の写真から ~その17 屋久島1~

 1994年、正月休みを利用して旅立った九州ツーリング
 桜島の降灰の中でキャンプした翌朝、鹿児島港からフェリーに乗り、屋久島を目指しました。屋久島は1周130kmほどの島にも関わらず、九州の最高峰「宮之浦岳(1935m)」があり、その独特の地形から亜熱帯から亜寒帯までの気候を示し、樹齢7200年と言われる縄文杉をはじめとする屋久杉や多種多様の動植物が生息する世界的にも貴重な自然豊かな島です。そんな屋久島は1993年に世界遺産に登録され、今ではすっかり有名になってしまいましたが、当時この屋久島を紹介したテレビ番組でその存在を初めて知り、その特異に環境に感動をおぼえ、旅の虫がうずいて無性に行ってみたくなり、正月の休みを利用してツーリングを計画しました。
 鹿児島からフェリーで約4時間。「どんな島だろう。」という期待と共に、島に巡る初めてのツーリング、しかも正月ということで、ガソリンや食料の調達など不安を抱きつつ、島の北側に位置する宮之浦港に降り立ちました。
 早速、バイクに跨り、丸い島を反時計回りで走り始めましたが、港周辺の街は意外と大きく、周りに見える木々や山の様子もごく普通(屋久杉がいきなり見える訳ではない)で特に本土と違いもなく、少々拍子抜けしました。それでも、年末とは思えない暖かさと、空は夏を思わせるような雲と青い空(写真1枚目)が広がり、ついにこの南の島にやって来たことを実感しました。
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 途中、持参したツーリングマップを頼りに、灯台に立ち寄ったり(写真2枚目)、滝を見たりして島の海岸線を周回するルート進みました。滝壺のすぐ近くまで近づける「大川(おおこの)の滝」(写真3枚目)、巨大な1枚岩のスケールとそこに流れ落ちる滝を遠望した「千尋(せんぴろ)の滝」(写真4枚目)、巨大なカジュマルの木(写真5枚目)など見学して、まだ屋久杉を見なくとも、この島の素晴らしさ、日本の他の場所では感じたことのない独特な雰囲気を感じたのでした。
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 また、波打ち際に湧く平内の海中温泉や地元の人もよく利用する尾之間温泉など、気軽に入ることのできる温泉もいくつかあり、ライダーにとってはまさに理想的な島でした。
 島に渡った日は大晦日。島の西側の栗生にある青少年旅行村にテントを張り(写真6枚目)、ここをベースとして島滞在中の2泊3日を存分に楽しみました。
 こうして念願の屋久島で年を越し、1994年の元旦は、いよいよ島の内陸部へと入り込んで行きました。詳細は次回・・・
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