これまで知床は春や秋に訪れていたので、カムイワッカへのルートは通行止めになっていることが多く、今回もダメだろうと特に期待していなかったのですが、今年の秋は暖かく雪が遅いせいか通行可能になっていました。
予定外の幸運に早速ハンドルを切り、これまで未踏だったこのルートに入りましたが、知床半島のより奥深くへと入り込めることで、少々興奮して車を走らせました。
道はダートですが、フラットで走りやすく、紅葉にはまだ少し早いものの、緑のトンネルのルートは自然と気分が高まります。

途中視界の開けた場所に出ると、紅葉は羅臼岳の中腹がピークであることがわかりましたが、林道脇でもきれいな紅葉を見つけ、その度に車を停めて写真撮影を楽しみました。


このダートを10キロほど進むと、ゲートが設置されて通行止めになっており、そしてその脇にカムイワッカ湯の滝への登山口の看板と駐車スペース、そして簡易トイレが設置されていました。

カムイワッカ湯の滝はこの登山口から20分ほど歩いた所にあり、滝壺が湯船になっているという、北海道の中でも代表的な秘湯。
但し、登山口から遊歩道はなく、ツルツルと滑りやすい滝の岩肌を登らないといけないので、滑り止めのシューズやわらじなどを用意する必要があるのですが、今回まさかカムイワッカに来れると思ってなかったのでそんな用意もなく、とりあえず行ける所まで行ってみることにしました。
歩き始めてすぐに岩肌は滑りやすく危険であることを実感。
靴を濡らさないように進むのも難しく、途中で裸足になったものの、やはり滑落やケガが心配で慎重に進みました(特に今回は一人旅だし・・・)。
そして、何とか1つ目の滝壺(一の滝)に到着。ちょうど一緒に登り始めた札幌からの若者2人とカメラ交換して記念撮影してもらいましたが、さらに上流の湯の滝への登攀は断念しました(またいつか、今度はしっかり履き物を用意してリベンジするつもりです)。
比較的若いシカばかりですが、かなりの数の群れで、警戒心いっぱいのシカ達を驚かさないように静かにカメラを構え、撮影を楽しみました。

その後ダートを走り終え、ウトロに向かって舗装道を走り始めると、今度は単独行動の大鹿を発見。

すぐ脇を車が通っても、またカメラを構えた人間に囲まれても悠然としていて、黙々と草を食べていました。
サケやイカ漁で活気溢れるウトロ漁港の建物の脇に以前テレビで観た婦人部食堂(漁師の奥様方数人で運営している小さな食堂)を見つけ、ちょうど旬の秋鮭定食(1200円)を食べ、お腹も満足となりました。

続きはまた後日・・・