昔はダートで荒れた道も、今はすっかり舗装されていましたが、眺望は昔のままで素晴らしく、まさにその名の通り右に左に絶景が展開しました。
万座から10キロほど進むと、前方に峠の懐かしい景色が見え始め、8時頃でまだ早いにも関わらず、既に先客の車が何台か停まっているのが見えました。
毛無峠付近には昔鉱山があり、その時の名残の鉄塔が今も残っていて、殺伐とした雰囲気を漂わせています。
峠は群馬と長野の県境にあたる尾根にあり、周りには高い木はなく一面の原野・・・この荒涼とした景色はかなりインパクトがあります。
峠の広場に車を停め、朽ちた鉄塔から順に360°の眺望を楽しんでみました。
<広場から鉄塔方向の眺め> 広場部分はダートが残ってました
<峠の西側にそびえる破風岳> 1999mで峠から40分くらいで登れるらしい
<長野県高山村方面の眺め> こちらにも鉄塔が残っています
<長野県高山村方面の眺め> 北アルプスの山々まで望めました
<走ってきたスカイライン方向の眺め>
秋の心地よい風が吹く峠では、先客の人達は登山やラジコングライダー、写真撮影などを楽しみ、秋の晴天の1日を満喫していました。
私もそんな人達と一緒にしばらくこの場所でゆっくりしたい気分になるほどでしたが、ひと通り峠からの眺望を楽しんだ後、再び来た道を戻ることにしました。
帰りは所々で車を停め、上信スカイラインからの眺めをゆっくり楽しみながら進みました。
<北アルプスを遠望>
<日陰の路肩の落ち葉の様子> かすかに雪も残ってました
峠からしばらく戻ると、湯沢林道との分岐地点で懐かしい看板を発見!
社会人になり、自分の車を持つようになってから、本で林道の存在を知り、地元や南信州の林道を走るようになりました。
林道は路面状況や距離、周りの景色などがそれぞれ異なり、人の気配のない山の中を走るスリル感、走破した時の達成感が病みつきになり、いつしか林道走行を目的に、南アルプス周辺、白馬妙高方面、そして志賀高原にも足を延ばすようになりました。
そんな時、この湯沢林道を走破して毛無峠に立ち寄り、その独特の景色に驚かされたのでした。
西は紀伊半島、中国地方から四国・九州へと、林道を走ることを目的に遠出するようになってしまったのでした。
そして、車もホンダ シビック3ドアから、いすずビックホーンへと四駆に変り、その後スズキジムニーを2台乗り継いで現在に至り、同時に28歳でバイクの免許を取得し、オフロードバイク ヤマハ セローで全国を走りまわるようになってしまったのでした。
林道目的の旅は最近ご無沙汰ですが、私の旅好きの原点は林道がきっかけと言っても過言ではなく、そんな若い頃を思い出すきっかけとなった毛無峠でした。
続きは、後日・・・