懐かしの分杭峠へ
長野伊那市長谷(旧長谷村)の道の駅のパン屋さんで買ったメロンパンを食べながら、この先のルートを検討・・・
早く帰るなら、ここから国道361号で西に向かい、伊那市を経由して、前日同じく国道19号に出るルートですが、久しぶりに旧長谷村にやって来たので、このまま国道152号を南下することにしました。
とは言っても、この国道152号は、南アルプスの西麓に沿って南北に続き、伊那や駒ヶ根、飯田といった南信の街とはひと山隔てた山中のルートのため、人里離れた秘境感漂うルート・・・
若い頃に走った時も、その雰囲気に驚いた憶えがあるので、それなりの覚悟で走り出しました。
出発後、しばらくは美和湖という大きなダム湖に沿って進みますが、湖が途切れると、いきなり川原には野生の猿が現れて、昔と変わらぬ山深さに期待が膨らみました。
この先、最初のポイントは「分杭峠(ぶんくいとうげ)」・・・
昔はなんでもない峠でしたが、いつの頃からかゼロ磁場のパワースポットとして有名になり、多くの人が訪れるようになりました。
ただし、このルートは1.5車線ほどの山岳国道のままで、峠周辺は駐車スペースも少ないため、シャトルバスが出ているとか・・・
そんな有名になった峠が今はどうなっているのか期待しながら先を急ぎました。
峠には10:10頃到着・・・
駐車場が整備されていましたが、途中のルートや峠の景色は昔のままで、ひと安心・・・
バイクや車の先客が数組いる中、順番を待って石碑や標識、看板前で写真を撮って峠を後にしました。
リニア新幹線工事中
峠から先、大鹿村までの15kmほどの区間は、昔走った時よりも道幅が狭く感じ、「こんな感じだったかな?」をかすかな記憶を辿りつつ、たまに現れる対向車を常に気にしながら進むことになり、距離以上に遠くに感じながら走りました。
大鹿村から先の国道152号は地蔵峠を越えて飯田市上村に抜けるルートで、昔走ったことのある懐かしいルートですが、ずっと通行止めが続いていて、残念ながら南下は不可・・・
大鹿村からは小渋湖沿いに西進し、県道59号で松川町に抜けることにしました。
このルートも久しぶりに走る懐かしいルートで、湖岸沿いのカーブの続く狭い道でしたが、走り出して早々に道路が整備され、トンネルがやたら増えていることに驚きました。
交通量も多く、中でも東北ナンバーのトラックが次々に行き交い、すぐにリニア新幹線の工事の影響であることに気付きました。
帰路へ
様変わりしたこのルートを走りきり、前方の視界が開けて中央アルプスの山並みが見え始めたところで、中川村のイチョウ並木に立ち寄って、しばし休憩・・・
その後、国道153号に出て飯田市方面へと進み、ちょうどお昼時のため、バイクの給油を済ませ、以前から気になっていた高森町のお蕎麦屋さんに立ち寄ったのですが、定休日で残念・・・
◆給油:5.04L @181 ¥912 → 燃費46.83km/L
国道沿いで飲食店はいくつも見かけるのですが、いつものように決めかねてズルズルと走り続け、結局飯田の市街地を走り抜けてしまい、国道256号へと入りました。
お昼を食べ損ねて少し落ち込みつつ、清内路峠に向かって走っていると、それまで晴天の青空に怪しげな雲が・・・
すると間もなく、雨が降り始め、天気雨ですぐに止むだろうとそのまま走り続けていましたが、結構かなり濡れてしまいました。
峠を越えて、国道256号を走りきり、国道19号へ・・・
前日に走ったルートで、岐阜県中津川市、恵那市を経由し、いつも日帰りツーリングで走り慣れたルートで自宅へと向かいました。
途中、立ち寄った道の駅で遅い昼食を食べようと、お蕎麦屋さんに入りましたが、14時を過ぎても待ちのため断念・・・
結局、五平餅を食べて済ませたのでした。
ツーリングデータ総括
いつもの通り、自宅近くのスタンドで給油を済ませ、16時頃、自宅に到着・・・
◆給油:2.95L @174 ¥513 → 燃費47.53km/L
走行距離は、
586km(1日目:319km、2日目267km)
で、無事に1泊2日のキャンプツーリングを終えました。
晴天ではあったものの、9月のこの時期は、すっきりと晴れないので、眺望は今ひとつ・・・写真もあまり撮れませんでした。
しかし、念願だったビーナスラインを新たな相棒のセローFEで走ることができて満足・・・
キャンプツーリングはGW以外はなかなか出掛ける機会がありませんが、このツーリングでは1泊だけではあったものの、キャンプ地蓼科で、ゆったりと時間を過ごすことができました。
また、久しぶりに走った茅野市から杖突峠を越え、高遠、長谷、大鹿村に至る国道152号は、ツーリングルートとしては最高で、またいつか走ってみたいと思わせる道でした。