ふらのさんブログ

ツーリング/旅、植栽/ガーデニング、DIY、スウェーデンハウス建築記録と共に、日常の生活を綴っています。

前立腺摘出手術 ~ 術後初回外来診察② ~

不安を感じつつ・・・

昨日の8/29、前立腺摘出手術後、初めての外来診察に行ってきました。

9時の予約時間に合わせて、泌尿器科の窓口に行き、受付をすると、いつもと違い、

  「3番の診察室の前でお待ちください。」

との指示・・・

いつもは、受付前の待合コーナーでモニターに自分の番号が表示され、呼び出しがあるのを待ち、それから主治医のいる2番の診察室に入るのですが・・・

いつもと違うパターンで、

「何かイレギュラーな事がでもあって、その説明でもあるのか?」

と不安になり、ただでもこの日は気になる病理検査の結果を聞く予定なので、ますます緊張しながら待つことになりました。

しばらくすると、看護師さんに呼ばれて、個室に移動・・・何事かと思っていると、退院後の様子についての問診でした。

排尿の回数や尿もれパッドの使用状況、血尿の有無や食欲、睡眠の状況などを質問され、答えると共に、排尿や排便時にツンとした軽い痛み・違和感があることを伝えました。

終了時に、看護師さんは

  「先生に説明して、カルテに記載しておきます。」

と言われたので、どうやら診察を効率良く済ませるために、先に問診したのだとわかり安心しました。

 

PSA検査結果

その後、少し待って番号の呼び出しがあり、いよいよ主治医の診察になりました。

お世話になった先生とは、退院の日の朝の回診以来で1カ月ぶりです。

診察が始まり、最初に前日に採血したPSAの結果説明がありました。

  PSA値 : 0.107

摘出後のPSAの判断基準は0.2で、2回連続してこの数値以上を示すと「生化学的再発」と判断されるため、自分としては、できるだけ値が小さいことを願っていましたが、0.1を超えていました。

でも、主治医の説明では、「これから数値は下がっていく。」とのこと・・・

帰宅後、参考にしている同じ前立腺摘出の経験者の方々のブログを確認すると、やはり術後1ケ月くらいまでは0.1前後の値を示し、それから徐々に下がっているようなので、とりあえずPSAの結果に関しては、ひと安心しました。

 

病理検査結果

続いて、手術で摘出した前立腺と精嚢の病理検査の結果について、プリントしてもらった説明書の文面に沿って、順に説明してもらいました。

 ・病変3ヶ所以上で多発 ← 生検時は1/10ヶ所で検出

 ・最大病変は左TZ領域(移行領域)長径25mm 

   ← 生検も左突部で検出なので一致

 ・グリーソンスコアはすべて4+4=8 ← 生検時と同じ

  (再発、転移が生じる悪性度の高いレベル)

 ・病巣は前立腺内に限局、切除面には存在しない。

 ・脈管侵襲を認めるが、精嚢浸潤はなし。

病理検査で検出された病巣はすべて”顔つきが悪い”と言われる悪性度の高い8ばかりで、しかも長径が25mmもあると聞いてビックリ・・・

でも、幸い病巣は前立腺内に限局され、切除面にはないと聞いて安心しました。

自分の場合は、

  ・術前の検査結果から癌は限局的であると思われる。

  ・術後の合併症をできるだけ軽くし、機能を温存したい。

と考え、再発のリスクはあるものの、前立腺周りの神経を切除せずに温存してもらったので、一番気にしていた切除面に癌が見られなかったことで安心しました。

説明の中で、”脈管侵襲を認める”の文面が目に止まり、精嚢浸潤は知っていたものの、脈管侵襲は不勉強で初めての用語・・・

主治医に質問したところ、意図を理解してもらえなかったのか、「そのままの意味ですが・・・」と言われ、気にしていない様子・・・

切除した前立腺の病理の結果で、体の中に残っている訳ではなく、精嚢には浸潤していないので、問題はないと理解しました。

でも、やはり気になったので、昨夜ネットで検索してみましたが、脈管(静/動脈、リンパ管総称)侵襲の詳細やリスクの程度はよくわかりませんでした。

いずれにしても、自分の場合かなり早期の癌と思っていたので、病理の結果から意外と大きな病巣があり、すべて悪性度の高いレベル8ばかりだったのは想定外でした。

昨年9月の会社の健康診断でたまたまオプションでPSA検査を追加実施したことで、今年6月に癌発見につながりましたが、「もしPSA検査を追加していなかったら・・・」と思うとゾッとします。

幸いにも病巣は限局的で、切断面には確認されなかったことから、主治医からは、「病理の結果からは、今後の再発のリスクは低い。」と言われ、ひと安心しました。

 

術後の状況説明・質疑

診察前に、看護師さんに説明した術後の状況は主治医に伝わっており、術後の経過、及び退院後も尿漏れがほぼないことは非常に良好だと言われました。

6月に全摘手術での根治治療を選択した際に、

 「6ヶ月後、尿漏れパッド1日1枚を目指しましょう。」

と、主治医に言われてスタートしたので、尿漏れの合併症がこれだけ軽く済んでいるのは本当にラッキーでした。

ただ、毎回排尿時に下腹部内で軽い痛み(膀胱・尿道の吻合部?あるいは骨盤底筋の痛み?)があること、排便後に時々肛門近くの直腸付近に当たり感があることを伝えましたが、

 「吻合時の糸がまだ残っているので、その影響かも・・・?」

と言われ、まだ術後1ヶ月程度なので、様子見となりました。

また、神経を温存したことによる男性機能の回復状況について、特に主治医から聞き取りはなかったので、自分から説明・・・

勃起を確認し、股間(肛門付近)にしばらく痛みが残ることを伝えましたが、術前と比べて回復程度を聞かれ、「7~8割」と答えたところ、

 「術後のこの段階で、そこまでの回復は統計的にも少ない。」

と言われ、痛みの原因は説明なしで終ってしまいました。

神経温存で摘出した場合でも、男性機能の回復状況はまちまちで、時間が掛かったり、かなり低下するケースもあるようなので、この点においても私の場合は順調に進んだようです。

 

今後の経過観察

初回外来での結果と現在の状況は良好でしたが、今後再発の可能性が全くない訳ではないので、今後10年間にわたり、血液検査でPSA値をモニターし、経過観察する必要があります。

まず最初の1年間は、手術したこの病院で3ヶ月毎にPSA検査を行い、数値の推移を見て、判断基準値の0.2を超えないことを確認していき、その後は「地域連携パス」によって、掛かりつけ医と連携しながら、PSA検査を実施し、データを共有していきます。

(診察後、別窓口にて「地域連携パス」の初回面談と説明もあった。)

次回は11月にPSA検査を実施予定・・・

検査数値を聞く時は、またドキドキしそうですが、予定通り今回よりも下がっていることを期待しつつ、体調の新たな変化にも気を付けながら、過ごしていきたいと思います。

 

術後処理

良好な結果を聞いて、ひと段落したところで、先日病院で準備してもらった診断書/証明書を同封して、がん保険会社に給付金申請の書類を郵送しました。

これで、入院手術費用に関わる事後処理の申請はすべて完了・・・

あとは結果と、払い戻し/給付を待つことになります。