ふらのさんブログ

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前立腺癌告知まで⑥ ~生検結果/癌告知~

前立腺生検は癌診断の検査のため、結果告知時は家族同伴ということなので、パート勤めの妻に仕事を調整してもらい、2人で2週間後の2024.6.17に病院に出かけました。

 

検査後の血尿や前立腺の腫れなどの合併症で体調はイマイチだったものの、これまでの経過・検査結果から、生検の結果は問題ないと思っていて、気楽に考えていました。

 ・PSAの数値は低い

 ・MRI像に癌の形跡なし

 ・昨年夏から感じていた股間の違和感は、今年に入り、軽くなっていた。

朝イチの予約時間でしたが、30分ほど待たされて診察室に入ると、担当医からはいきなり、

  「癌が見つかりました。」

と告知。

前立腺の左右5ヶ所、計10ヶ所で採取した細胞の1つで、癌が確認されたということで、悪性度を示す「グリソンスコア」が

  グリソンスコア:4+4=8

とのこと・・・

8以上は転移の可能性がある、いわゆる「顔つきの悪い」癌細胞らしく、治療が必要との説明でした。

(癌が検出されても、悪性度が低ければ、経過観察になったかもしれませんが、たまたま見つかったのは悪性度の高い癌だった。)

 

生検の結果は想定外で戸惑い、「まさか自分が癌告知をされる事になるとは!?」と驚きましたが、

 ・早期発見で初期の癌と思われること

 ・前立腺癌は進行が遅いこと

 ・今の時代、癌は早期治療で完治が望めること。

もあり、自分としては意外と落ち着いて、その後の担当医の治療方法に関する説明を聞くことができました。

 

現在、おそらく転移はしていないと思われるが確認のため、「骨シンチグラフィー」と「胸部~骨盤部X線CT」検査を実施すること。

また、転移していない前提での治療法は

 ①前立腺全摘出の手術

 ②放射線治療

の2択であり、それぞれメリット/デメリットがあるとのこと。

 

<手術の場合>

・確実に癌細胞を摘出できるが、前立腺の場合は部分切除でなく、全摘出となる(精巣も一緒に摘出し、膀胱と尿道を吻合)。

・そのため、術後、排尿障害(失禁)が起こるが、骨盤底筋を鍛えて排尿制御し、1~6ヶ月で通常に回復。

・術後、男性機能も消失、あるいは低下。

・障害軽減やどこまで機能を残すかは今後相談。

 

放射線治療の場合>

 ・手術と違い、取らずに済む治療法だが、癌細胞周辺の細胞も少なからず破壊することになるので、治療後、将来再発した場合に、摘出手術はできない(手術で再発の場合は、放射線治療を選択できる)。

 ・放射線治療は、自分よりも高齢患者には勧める。完治せず再発率は10%くらいだが、高齢者を含めた統計のため、癌患者として60歳という年齢はまだ若く、再発率はもう少し高くなる可能性がある。

 

癌告知から治療法の説明までで30分ほど話を聞きましたが、外で待っている次の患者さんのことが気になり始め、この日はこれで終了・・・

担当医としては、手術によって根治を目指すことを勧めているように感じられ、よく考えた上で1週間後に結論を出すことになったのでした。