旅の締めくくりは富良野駅
8時過ぎに上富良野のキャンプ場を発って、十勝岳の中腹まで登り、その後、富良野駅までやって来ました。
時間はまだ10時少し前と早く、麓郷周辺の丘を巡ることもできたかもしれませんが、昨日からの快晴のもと美瑛・上富良野を巡り、すでに満腹状態だったため、いつも富良野に来た時には立ち寄る駅にやって来ました。
訪れるたびに駅前の開発が進み、変化してきましたが、駅舎は昔のままです。
昨年の北海道ツーリングでは、小樽着ホテル泊後に富良野を訪れ、最初にひと息ついた場所がここ富良野駅でしたが、今回は旅の最後に立ち寄ることになりました。
気温は既に20℃以上ありそうで、バイクを降りると冬装備の恰好では暑いくらい・・・
ジャケットのファスナーを全開し、駅周辺の散策を始めました。
目的はステッカー・・・
今回、荷物の積載に初めてホムセン箱を利用してみましたが、ツーリング中に各地のステッカーを手に入れて、箱に貼るつもりでいました。
富良野も私のお気に入りの場所で、ステッカーを手に入れたいと駅周辺のお土産店を訪ねましたが、時代の流れか、ステッカーを置いてなかったり、あるいはあっても種類が少なく、ガッカリ・・・
最後に駅舎内の観光案内所でふらの駅名のマグネットプレートを見つけたものの、イメージと少々違う物になってしまいました。
買い物を終え、できればこの日の昼食に、昨年立ち寄ったラーメン屋さんに行きたいと思っていましたが、調べたところ開店は11:30から・・・フェリーの乗船を考えると、余裕がなく、今回は泣く泣く断念しました。
さて、ここ富良野駅で、今回のツーリングはほぼ終了・・・
これからフェリー乗船のため苫小牧に向かいますが、ルートを決めかねてギリギリまで迷いました。
①このまま西へ進み、芦別市から国道452で夕張市へ抜けるルート
②このまま国道38と237で南下して、占冠村、日高町を経て、国道274で夕張を抜けるルート
③このまま②のルートで日高町に至り、さらに海沿いのむかわ町まで南下するルート
などが考えられましたが、久しぶりに夕張に寄ってみたくて、②のルートを選びました。
山間峠越えルートで夕張へ
旅の最後、苫小牧に向かうため、富良野駅から国道38で南下・・・昨年も富良野から道東方面に向けて、曇天のもと同じルートを走りましたが、今年は快晴です。
右手には残雪の芦別岳が迫って目を奪われつつ、先に進みました。
途中、国道38から237へと移り、峠越えのルートへと変わりました。
交通量は少ないものの、この陽気に誘われてか、すれ違うバイクは多く、軽装であることから、道内のライダーのようです。
途中、何度かパトカーともすれ違い、スピードの出し過ぎに気を付けながら走行・・・11:30頃、占冠村の道の駅に到着しました。
駐輪場に入ると、帯広の同世代のライダーさんに声を掛けられ、バイク談義をしつつ、ちょうど昼時なので食事をする旨伝えると、道の駅の飲食店まで案内してくれました。
しかし、コロナの影響か半分ほどが休業中で、目的のお店もお休み・・・
帯広のライダーさんは周辺の街や道の駅の飲食店の情報を教えてくれて、結局、このまま夕張まで走ることにしました。
占冠から日高町まで国道237を走り、次に夕張に向けて国道274へと入り、トンネルの連続する山越えルートへ・・・
夕張が近づくにつれて、何10年か前に走った時に見覚えのある景色に出会いつつ、13時過ぎに夕張に到着しました。
夕張の街では、ネットで調べた国道沿いの食堂に入り、昼食としました。
名物は「カレーそば」のようで、他のお客さんの多くが注文していましたが、晴天下の走行で暑く、カレーはさらに汗をかきそうなので断念・・・結局「カツ丼」を食べました。
食後はさらに暑さを感じ、温度計を見ると26℃・・・
時間もあるので、すぐ隣の道の駅に移動し、「夕張メロンソフトクリーム」を食べて、クールダウンしました。
苫小牧西フェリーターミナルへ
14時過ぎ、夕張の道の駅を出発・・・これから市街地走行で暑くなりそうなので、ジャケットの下に着ていたフリースを脱いで走り出しました。
由仁町で国道274を離れ、道道を経由して国道234へと入り、あとはこのまま苫小牧に向かうだけになりました。
いよいよ今回の北海道ツーリングが終わってしまうことを感じつつ、交通量が増え、車の流れに合わせての走行になるため、最後まで気を引き締めて走り続けました。
帰りは、往きと異なり、太平洋フェリーを利用のため、苫小牧の市街地に近い、西港のターミナルへ・・・
途中から、太平洋フェリーのコンテナを積んだトラックが先行していたので、ずっと後に付いて道案内してもらいました。
ターミナルには15:50に到着・・・
誘導員の指示に従い、名古屋港行きの待機場所に行くと、既に10台ほどバイクが停まっていて、ライダー達は北海道ツーリングを無事に終え、ホッとひと息ついていました。
昨年の北海道ツーリングで初めて太平洋フェリーを利用し、勝手はわかっていたので、早速ターミナルに移動し、乗船手続きを済ませ、乗船開始の17時まで2階の待合室で待つことにしました。
売店にはお土産物の他に、コンピニと同じような品があることを知っていたので、今年はここで乗船後のビールやお茶、つまみ類を購入しました(昨年はこの売店のことを知らず、事前にコンビニで買い出し)。
乗船&出港
17時、予定通り乗船開始・・・
名古屋だけでなく、大洗や仙台行きのバイクも待機していて相当な台数・・・名古屋行きだけでも40~50台くらいでしょうか。
順番待ちで少し待たされ、最後の方になりましたが、何とか乗船・・・指定の位置にバイクを停め、昨年同様、バイクの荷物は積んだままでOKということなので助かります。
早速、必要な荷物だけ持って客室へ移動・・・
昨年は寝台を利用しましたが、ベッドの空間が往きの新日本海フェリーと比べると圧迫感があり、客室の室温も高くて寝苦しかったので、今年は2等客室を予約しました。
独身時代の北海道ツーリングではいつも2等客室を利用していて、今回はそれ以来ですが、昔の大部屋雑魚寝の客室と異なり、20名ほどの部屋で、さらに新型コロナの感染対策か、定員を制限して1つおきに区画が割り振られていたので、従来の2人分のスペースを使用できました。
しかも、隣との間にカーテンが設置されて区切られており、なかなか快適な空間になっていました。
往きと同様、最後尾の部屋で移動が大変でしたが、早速、荷物を置いて、いつものように乗船後すぐに大浴場へ・・・出港前に汗を流しました。
入浴後、18時を過ぎて夕暮れが迫っていたので、デッキに出て見学・・・
北海道ツーリングが終わり、あとは帰るのみとなって、いつものように無事に終えることができた喜びと共に終わってしまう寂しさ、多くのシーンに出会えた満足感など、いろんな気持ちが錯綜し、船上からの景色を眺めながら、物思いに耽りました。
ちょうどそんな気持ちを察するかのように、支笏湖・樽前山の影に夕陽が沈もうとしており、最後に素敵な景色が見送ってくれました。
その後、ラウンジに移動し、座席をキープ・・・
乗船前に買い込んだ定番サッポロクラシックとつまみで「お疲れ!」の一人祝杯をあげました。
お昼のカツ丼が残っているのか、気持ちが満たされているせいか、空腹感があまりなかったので、この日の夕食は買ったおにぎりで済ませ、19時出港の様子を見送りました。
道内でキャンプ中は、酔いが回る感じはなかったのですが、この日はホッとして疲れが出たのが、少し酔うと共に眠気が・・・
21時過ぎには客室に戻って横になり、22時に消灯となり、道内最終日をこうして終えました。
8日目(道内7日目)まとめ
北海道最終日のこの日は、上富良野町から苫小牧西港への移動で、走行距離は252kmでした。
この日も前日に続き、快晴と言える好天となり、もうしばらく道内にとどまりたい気持ちになりましたが、まだ現役で日常のサラリーマン生活が待っているので、帰らなければなりません。
最後にこの日の走行ルートを掲載しておきます。